世界が認めた日本人ダンサーに学ぶ逆境克服法 クリス・ブラウンとも共演するRIEHATAの信念
特に私の場合、感動を生み出さなければいけない仕事だから、1回「ポン!」って完全に気持ちを切り替えるようにしてきました。そういうとき、仕事場に行く前にカフェに立ち寄って、大好きなカフェラテを飲む。そういうちょっとしたブレイクが、自分自身をリセットしてくれます。
ものすごく落ち込むことがあっても、切り替えなければいけないと思ったら切り替えられるタイプかもしれませんね。一時的に集中しなければいけないときだけ、落ち込んでいる気持ちを封印するんです。
朝まで泣いてたのに、スタジオのドアを開けたとたん笑顔でダンスして、終わった瞬間にまた落ち込んだり。集中している間だけ、RIEHATAになっているんだと思います。
3年前には、株式会社RIEHATATOKYOを立ち上げ、社長に就任しました。ダンサーって、お金の面がしっかりしていない人も多く、税金のことなどもちゃんと処理できなかったりするので、私は金銭面でも若い子たちのお手本になれるよう、会社組織にして収入を管理しています。
手っ取り早く世界に立つにはダンスしかなかった
「ダンサー」という肩書きに誇りを持っています。世界で活躍するアーティストから、尊敬されている職業がダンサー。エンターテイナーであり、クリエイターでもある。肉体と感性を武器に努力し続けているカッコいいダンサーたちが、周りには大勢います。
でも、実は私にとって「ダンスはツール」でしかないのも事実。ダンスを通して、世界のトップになるという夢を叶えたのがRIEHATA。言い方が乱暴だけど、私はダンスが得意だから、手っ取り早く世界に立つにはダンスしかなかった。
ダンスで世界のトップに行けたからこそ、クリス・ブラウンのような憧れのアーティストとも対等に話せるし、世界を代表するブランドのナイキとも仕事ができるのだと感謝しています。たまたま神様から与えられた特技がダンスだったということ。
人それぞれ、いろんな特技を持ち、いろんな仕事をしているのだから、それをツールにすれば見える景色は広がるはず。ダンサーはこの景色、学校の先生はこの景色、大工さんはこの景色って決まっているものじゃないと思うんですね。特技をどんどん磨いていけば、いろんな景色が見られる。それが楽しい。人生には限界がないし、世界は広い。
私自身、たぶんダンサーとしてここまで来られなかったら、今のように世界が広がることもなかっただろうから、ダンスに感謝。ダンスやっててよかった! もっと注目されるような立場になって、たくさんの人を喜ばせ、世界にメッセージを発信していきたいと思っています。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら