「過干渉な上司」からメンタルを守る3つの極意 在宅で評価が上がるマイクロマネジメント対策
先のマイクロマネジメント上司の対応から、効果的な報連相は、単なる業務連絡以上の価値があることがわかってもらえたことでしょう。マイクロマネジメント上司に限らず、テレワーク下で部下の動きをつかみたいというのは、上司の共通した欲求です。報連相の良しあしは、そのままあなたの評価に直結するのです。では、どのような報連相を上司は期待しているのでしょうか。評価アップにつながる3つのポイントを紹介しましょう。
ひとつめは、中間報告の重視です。報告といえば、「結果を知らせるもの」と考えている人が多いかもしれませんが、今後はぜひ中間報告を積極的に行いましょう。というのも、テレワーク下では、上司は部下の仕事の進捗が把握しにくくなっています。
だからこそ、途中経過を知らせる中間報告は上司にとっては重要で、情報をくれるあなたの価値は間違いなくアップするでしょう。とはいえ、逐一途中経過を知らせるのも手間です。ここでポイントになるのがそのタイミング。
最も有効なのは、上司の会議スケジュールに合わせて行う報連相です。部長会、課長ミーティングなど、上司も上層部に定期的に、チームの動きや成果、課題などを伝える場があります。直前になると、その準備のためのネタを集めます。
そこにあなたから中間報告があれば「ちょうど聞こうと思っていた。いいタイミングで報告してくれる」と感じるわけです。目安としては、上司の会議、あるいはそのための会議資料作成の3日前がベストタイミングです。
高評価につながる「相談」事例
2つめは、答えを用意した相談です。本来、相談は問題解決のために他者に意見や、判断、つまり答えを求めるものです。ただ、上司にとって答えを考えるのは負担になります。加えて、テレワーク下だと答えを出す前提になる状況の把握が難しくなるため、負担はさらに大きくなります。
その負担を軽くするのが「自分案」付きの相談です。そして、自分案が複数の選択肢になっているとさらに高評価につながります。次の2つの相談を比べてみてください。
東西商事さんから、クレームがありました。先方と行き違いがあり、商品の納品場所が違っていたということです。どういたしましょうか。
東西商事さんから、クレームがありました。納品場所が先方の希望と違っていたということです。先方と当社の配送部門との行き違いで、どちらの責任とも言えない状況です。対応として次の2つの方法が考えられます。
A案 先方に社内転送してもらい配送費全額を値引き
先方が希望している対応です。2万円の値引きが発生します。
B案 当社便を使って移動
コストは1万円程度発生します。交渉が必要ですが、先方は納得すると思います。
どちらで進めましょうか。
もしあなたが上司だったら、どちらの部下を評価しますか? 明らかに、○の例の部下のほうでしょう。これからは、「相談は答えを求めるものから、こちらで答えを用意するもの」ということを心がけましょう。
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