バンテージポイント・インベストメント・アドバイザーズのウェイン・ウィッカー氏は「投資家は今の市場を見て、『思ったよりも早く回復しそうだ。それに応じて自分の態勢を整える必要がある』と話している」と述べ、「チャンスを逃し投資が不十分になることへの不安がある」と指摘した。
投資家は極度のインフレは警戒せず
株式相場に強気な見方は最近、試練にさらされている。先週は米10年国債利回りが1年ぶりの高水準に達し、バリュエーションが高かった人気株が大きな打撃を受けたほか、ナスダック100指数は昨年10月以来の週間下落率を記録した。
それでも投資家は押し目を買った。25日の相場急落中も、パニックの兆候はほとんどなかった。同日の出来高は年平均とほぼ同水準で、シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー指数(VIX)のスポット価格は先物の第1限月と第2限月を下回る水準にとどまり、逆ざやを形成しなかった。
ボケ・キャピタル・パートナーズのキム・フォレスト最高投資責任者(CIO)は、「投資家が押し目買いに慣れた理由は多い。米国内総生産(GDP)成長率は6%以上になるとほぼすべてのエコノミストが考えている。泡立ちかねないインフレの見通しは一部あるが、生活を変えるような恐ろしいインフレは経験していないため、インフレは警戒されていない」と語った。
原題:Undaunted Bulls Keep Shoveling Money Into Stocks Amid Bond Rout(抜粋)
著者:Lu Wang (News)、Vildana Hajric
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