金利急上昇でも米に巨額マネーが集まるわけ 金利上昇は経済回復の力強さのサインと解釈

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債券市場を1年ぶりに襲った高いボラティリティーに株式投資家は悩まされる素振りを全く見せていない。勇敢な決意からか、途方もない純朴さによるものか、いずれにせよひるんでいない。

2月は過去12カ月平均の4倍の資金が集まる

米国債利回りが急上昇し、株式市場全般に下押し圧力がかかった先週、米国の上場投資信託(ETF)には資金が一貫して流入。市場の波乱がピークに達した2月25日には27億ドル(約2900億円)が殺到した。ブルームバーグの集計データによると、2月の合計ではETFへの資金流入は過去12カ月平均の4倍の800億ドルに上った。

背景にはS&P500種株価指数を11カ月で70%上昇させてきたのと同じ楽観がある。利回りの急上昇で株式バリュエーションの支えが1つ損なわれるものの、強気派はそれを経済の力強さのサインとし、企業収益を後押しすると受け止めている。

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