あなたにも出来る! 社労士合格体験記(第3回)--運転免許以外に何の資格もなかった
なお、初めて教育訓練給付金を受ける人は、被保険者期間が「1年以上」に緩和されることと、上限だけでなく下限があり、支給額が4000円を超えない場合は、支給されないことも覚えておいてください。
この教育訓練給付金制度ですが、なんと給付率が80%もあった時代がありました。ちょうど私が申し込んだ時期です。この恩恵を受けるためには、2003年3月までに受講を開始する必要があったため、当時は駆け込み需要で、多くのサラリーマンたちがさまざまなコースを受講していました。
「白書対策」が間に合わない
さてリーマンショック以降の経済不況や就職難で、「完全失業率」という言葉をよく耳にすると思います。私が失業した2003年の失業率は5.3%でしたが、それでも前年の2002年のピーク5.4%からは、少しだけ改善されていました。直近2009年の完全失業率は5.1%で、2007年の3.9%、2008年の4.0%から急速に悪化したのは記憶に新しいところです。
社労士試験の「労働一般」「社会一般」には「厚生労働白書」からの問題がよく出題されます。試験直前に「白書対策」が間に合わないと焦っている受験生もいますが、雇用・失業動向に関するニュースなどには日頃から興味を持って、数字の流れを押さえておくと、直前に慌てなくてすみます。
私にとってこの「労働一般」の選択式はまさに鬼門でした。2度にわたって、基準点に届かなかったからです。
【毎月第2・第4火曜日に掲載予定】
翠 洋(みす・ひろし)
1958年愛知県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業後、ラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)入社。番組制作、報道、出版事業などを経て45歳で退職。延べ1年半の失業期間の後、NHK「地球ラジオ」の専属ディレクターとして3年勤務。2007年、4度目の挑戦で「行政書士」に合格し、現在は都内「行政書士法人」に勤務。「社会保険労務士」には、2008年4度目の挑戦で合格。その間、ファイナンシャル・プランナー(AFP)にも登録。趣味はアルトサックス演奏、温泉巡り。「語学オタク」。
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