26日の米株式市場ではテクノロジー株が小幅に持ち直した。世界的に債券売りが落ち着く中、米10年債利回りは1.5%を割り込んだ。
マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムの上昇に支えられ、ナスダック100指数は約0.6%高。一方、エネルギー関連銘柄や銀行が大きく売られ、ダウ工業株30種平均の重しになった。
S&P500種株価指数は前日比0.5%安の3811.15。ダウ平均は469.64ドル(1.5%)安い30932.37ドル。ナスダック総合指数は0.6%上昇した。
欧州、アジアの中央銀行が債券市場の鎮静化に動く
米国債相場はニューヨーク時間午後4時38分現在、10年債利回りが11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.41%。アジアと欧州の中央銀行が市場混乱の鎮静化に動いたことから、債券相場は世界的に安定を取り戻した。
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は今週の議会証言で、米国債利回り上昇は成長見通しに対する楽観の表れだとの認識を示した。米金融当局者らは労働市場の弱さが続いていることを踏まえ、政策を引き締める計画はないと強調している。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「金利が高いと、投資家がここ数年喜んで受け入れてきたような高いバリュエーションを容認しなくなるという状況が生じる」と指摘。「パウエル議長の今週の発言は景気にとって強気なものだったが、株式市場にとってはとりわけ強気なものではなかった」と述べた。