「カウンタックとボーラ」の似て非なる盛衰 半世紀前に生まれた2台のスーパーカーの雄

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ランボルギーニ「カウンタック」とともに誕生50周年を迎えたマセラティ「ボーラ」(写真:マセラティ)

2021年は、スーパーカーにおけるアニバーサリーイヤーの“大漁年”である。ちなみにアニバーサリーイヤーというのは「生誕XX周年」など、区切りのよい数字にあたる年を指す。

これはスーパーカーの顧客へ向けての定番プロモーションであるのみならず、あるときはそれをモデル名にしてしまうこともある。

たとえば、こんなケースがある。

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ランボルギーニは1971年から延々と「カウンタック」を作り続けたが、さすがに20年以上も同じモデルを作り続けるわけにいかなかった。各種安全基準への適合が難しくなり、販売可能な期間も残り少なくなってきていた。

そこで、次期カウンタック(=ディアブロ)の開発がスタートしたのだが、突如、親会社となったクライスラーは、ガンディーニの描いた「ディアブロ」プロトタイプのスタイリングにあれこれ注文を付けだした。

本来、ランボルギーニ社の創立25周年(そう、ランボルギーニはかなり若い自動車会社である)として華々しくデビューさせる予定であったディアブロだが、そんな混乱からディアブロの完成はそのアニバーサリーに間に合わなくなってしまった。

1990年まで生産された「カウンタック25thアニバーサリー」(写真:ランボルギーニ)

そこで、慌ててカウンタックLP5000QVの化粧直しをして発表したのが、「カウンタック25thアニバーサリー」という長い名前のモデルであった。ちなみに、このモデルは大人気となり、販売可能なギリギリの時期まで生産された。

半世紀という別格のアニバーサリー

腕時計やアパレルなども含め、富裕コレクターをターゲットとするプロダクツにとって、アニバーサリーイヤーは格好のマーケティングツールとなる。

希少さを売り物とするブランドの中でも、さらに希少性を持ったアニバーサリーモデルを企画することもできるし、ターゲット顧客をアニバーサリーにかこつけてフェアに呼び込むきっかけになる。“貴方だけにお売りしますよ”というのが、ブランドビジネスの基本であるのだから。

「カウンタック25th アニバーサリー」の記念エンブレム(写真:筆者撮影)

さて、アニバーサリーイヤーの中でも、別格の“半世紀=50周年”というドラマチックな数字をアピールできるのが、2021年におけるランボルギーニ「カウンタック」とマセラティ「ボーラ」というスーパーカー界の雄である。

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