「デートの段取り」を最優先させる男性の勘違い 楽しい時間を過ごす事が目的のはずなのに…

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「今日はこんな天気だし、ウチで映画でも観ない? 僕がどんな家に住んでいるかも知ってほしいし」

あずさは、まだ男性の1人暮らしの部屋に行くのは早いと思っていたが、2人だけの車内での突然な提案に、断る言葉がすぐに出てこなかった。あずさが黙っていると、「ね、そうしようよ」と、返事も待たずに車を発車させた。窓から移りゆく光景を見ながら、あずさは、だんだん腹立たしくなっていった。そして、強い口調で言った。

「車を停めてもらえませんか? 私、“行く”とは言ってないですよね。まだ、結婚を決めたわけではないし、その段階で、1人暮らしの男性の部屋に行く気持ちにはなれません。しかも今日は、森林公園に行くことになっていたのに、勝手すぎませんか?」

彼女の言葉に誠司は驚き、戸惑いを隠せない声で言った。

「ご、ごめんなさい。あずささんといると、本当に楽しくて、僕は、もっと早く仲良くなって、結婚をしたいと思っていたから」

誠司のような男性は、短期決戦で成功を収めた経験が過去にあるのだろう。ただそういう女性とは結婚に至れなかったから、現在独身でいるのだ。勝手なもので、ガードが緩く男性のペースに乗ってきて、すぐに男女の関係になれた女性だと、関係を持った時点ですうーっと興味が失せてしまう。

相手に寄り添うことを忘れてはいけない

婚活で出会い、そこから結婚に到達するためには、期間を区切り、その期間は、集中して婚活をしていくことが大切だと冒頭で記した。

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しかし、マメに連絡も入れているし最低でも週1回はデートをしているのに、何度か会うと、相手から交際終了が来てしまう。

そんな人は、相手の立場に立って自分が行動をしていたかを、考えてみるといい。相手の気持ちが読み取れていないことが多いのだ。行動を起こすことは、婚活においてしなくてはならない最低限のこと。さらに、相手の気持ちが今どこにあるのかを確かめ、進めていかなくてはいけない。

もう何年も婚活をしているのに結婚できないという人は、自分の婚活のやり方を見直し、お見合いから交際に入ったら、マメに連絡をして行動を起こし、相手の気持ちに寄り添いながら、結婚までの道筋を作っていくといい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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