「デートの段取り」を最優先させる男性の勘違い 楽しい時間を過ごす事が目的のはずなのに…

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「これまでお会いした人たちって、まじめでいい人なのはわかるんですけど、男性としてひきつけられるものがなかったというか。それが今日の方は、とにかく話が面白かったし、いろんな知識も豊富で、3時間があっという間でした」

そして、交際に入っていたのだが、初めてのデートを終えたときに、こんな連絡がきた。

「駅での別れ際に、手を出されて握手を求められたんです。それで握手したら、そのまま引き寄せられて、抱きしめられたんです。もうびっくりしました。誠司さんって、お見合いで交際に入った女性みんなに、こんなことをしているんですかね」

さらにあずさは、続けた。

「何か自分がとても安く見られた気がして。話も面白いしすてきな人だと思っていたけれど、抱きしめられてもうれしくもなんともなかった」

男性と女性では、異性を好きになる速度が違う。男性の場合、女性の見た目がタイプだと、急速に女性を好きになり、早く彼女に触れたくなる。出会ったその日でもいい。

ところが、多くの女性の場合、男性を好きになるのは、見た目だけではない。ことに結婚相手を選ぶときには、慎重だ。どんなに見た目がタイプでも、働いていなかったり、乱暴な言動をしたりする人は除外される。性格や男性が持っている条件などを加味して、トータルで好きになり、結婚相手の候補にするので、時間がかかるのだ。だから、見た目がそんなにタイプでなかったとしても、仕事ができて社会的に認められていたり、性格がよかったりすると、それで好きになるし、結婚したいと思う。

自分のペースで事を進めすぎた男性

私は、誠司の相談室に連絡をし、ファーストデートで起こったことを告げて、「お見合いを終えて彼女はとてもそちらの会員様を気に入っていたので、もう少し彼女の気持ちに寄り添って、歩調を合わせていただけませんか?」と言った。誠司の仲人は、恐縮しきりで、「そのように伝えます」とのことだった。

ところが、4回目のデートのときに、あずさから“交際終了”が来た。誠司は、彼のペースで事を進めすぎた。

その日は、郊外の森林公園にドライブに行くことになり、誠司が車で待ち合わせの場所に来たという。ただ天候が曇り空で、あまりよくなかった。あずさが車に乗り込むと、誠司が言った。

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