子どもの「おこづかい」を決める家族会議の方法 おこづかいの「適正金額」を最初に割り出そう

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3. 短期的な貯金

週給でおこづかいをあげていると、月刊誌はどうするのか?という問題が起こってきます。また月給でも、毎月は買わないけれど、数カ月に1回は発売になるコミックスなど、予測はされるけれどいつもではない、または不定期である、そんな出費に備えるための貯金です。

近い将来に必ず使うために貯めておく、そういう目的の貯金です。家族のプレゼントのための貯金もこちらに入ります。

例)
●月刊のマンガ雑誌や、数カ月に1回発売のコミックスを定期的に購入しているなど、週単位または月単位で決算できないもののお金
●家族や友だちの誕生日や父の日や母の日などのプレゼント代

4. 長期的な貯金

こちらは、おこづかいでは買えない大きなものを買うといった目的のためや、とくに目的はないけれど、いざというときに使えるお金があるようにするための貯金です。

例)
●ゲーム機など値の張るものを買うためのお金
●今は特に思い浮かばないけれど、今後ほしくなるであろう楽器やスポーツ用具、行きたくなるであろう旅の費用などのためのお金

5. 寄付のためのお金

「市民的自立」を目指して、社会のために使うお金も盛り込みます。年齢の大きなお子さんの場合の次のお金は以下の項目の可能性があります。

●洋服代→①、②へ ●大学進学準備貯金→④へ ●趣味や特別な興味のための道具類→①、②、③、④へ ●スマホの使用料→②、③へ

7歳の女の子の場合

7歳の女の子の場合で考えてみます。

100×7=700円で週700円がおこづかい額になります。理想の配分を下にあげます。

①「ほしいもの」のためのお金20%  140円
②「必要なもの」のためのお金40%  280円
③ 短期的な貯金20%          140円
④ 長期的な貯金15%        105円
⑤ 寄付のためのお金5%        35円
合計700円

ところが、この子は毎月だいたい620円のマンガ雑誌を買っていたとします。これは③の短期的な貯金からあてるべきものですが、140円×4=560円と全然足りません。

どうするかはそのお子さんの実情に即して判断してほしいのですが、例えばこれも楽しみのためのお金だからと考えて、各週の「ほしいもの」のためのお金を120円とし、毎週20円ずつを短期的な貯金にまわします。(140+20)×4=640円で雑誌代は捻出でき20円までの値上がりに対処できるようになります。

次ページ再度試算すると…
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