子どもの「おこづかい」を決める家族会議の方法 おこづかいの「適正金額」を最初に割り出そう

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すべての必要金額が出せたら、それぞれの項目ごとに小計を出し、最終的な合計額を「おこづかい額」のところに書き込みます。

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もし、この「おこづかい額」が無理なく家計から出せるなら、これが子どもの1週間のおこづかい額になります。

検討してみてこの金額が高すぎる場合は、支出の項目に戻って再検討してください。削れそうな支出品目を少し削ったり、再度つけ加えるなどの作業をして納得のいく額に修正するといいでしょう。こうして決まった「おこづかい額」で、子どもは必要なもののすべてをやりくりするのです。

“おこづかいヨサンワークシート”に決まった金額を書き込み、それをコピーして、1部はお子さんが保管して、必要なときに見られるようにしてあげましょう。もう1部は親の控えです。なくさないよう、きちんと保管してください。

おこづかいの内訳

おこづかいの内訳は次の5つに分けて考えます

1. 「ほしいもの」のためのお金

従来のおこづかいでまかなっていたようなものです。親が買ってあげている必要なもの以外で、本来は不要だけれど、どうしてもほしいものなどがここに入ります。

例)
●お菓子代やジュース代
●マンガ本代
●ゲームやおもちゃ、少し大きくなってからは映画やボウリングなど友だちと出かけるときのお金
●ちょっとした嗜好品:必要な文房具ではないが、ほしいおしゃれな文房具やシール、大きくなってからはアクセサリーや必需品以外の洋服代など
●趣味にかかるお金

2 .「必要なもの」のためのお金

必需品、必要経費で、親が出すか子どもが出すかの違いはあっても必ずある支出です。大人になれば生活費と呼ばれるものです。子どもなりの生活費と考えるといいかもしれません。年齢によって、おこづかいでまかなわせる項目を増やしていき、いずれ全部手渡すのが理想。これは任せる分だけの金額を「ほしいもの」のためのお金と「貯金」のためのお金を合わせたものに、乗せると考えてください。

例)
●文房具代:学校で使うノートやえんぴつなど
●習い事や塾へ行くときの交通費やそのときのおやつ代など
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