ジェフ・ベゾスも使った「ループ図」の破壊力 物事の本質を描き未来を創造するテクニック
一見、単純に見える「ループ」の図だが、使いこなすと、とてつもない成功を導き出すことができる。例えば、アマゾン創業間もない頃のジェフ・ベゾスは、紙ナプキンの上に次のような図を描いたといわれている。
「成長(GROWTH)」が続き、好循環をもたらす自己強化型のループを事業のなかに埋め込んだこのビジネスモデルは、アマゾンを時価総額約1兆ドルの事業へと成長させた。まさに「関係性」に対する理解の勝利と言えるのだ。
ループ図の描き方
では「企業業績の向上」をテーマとし、具体的に「ループ」の図を活用する方法を解説していこう。
まずここでは、簡略化のために、企業の業績が「顧客満足」と「従業員満足」という2つの要素で達成できると仮定する。それぞれの要素について個別に解を求めれば、顧客のためには「値下げを実施する、アフターサービスを充実させる」、従業員のためには「給料アップ、福利厚生の充実」などの打ち手は思いつくかもしれない。
だがより重要なことは、2つの要素の関係性に意識を向けることだ。「ループ」の図に落とし込むと、ヒントが見えてくる。
こうすると、企業業績向上にむけて行うべきなのは、個別の要望をそれぞれに叶えることばかりではなく、顧客と企業が交わる「場」の設計にあるかもしれない、というより俯瞰的な着想も得られる。
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