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ジェフ・ベゾスも使った「ループ図」の破壊力 物事の本質を描き未来を創造するテクニック

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  • 平井 孝志 筑波大学大学院ビジネスサイエンス系教授
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店舗は基本的に「直営店」だ。家庭(第1の場所)でもなく、職場・学校(第2の場所)でもない、自分をとりもどせる「くつろげる空間」、つまり「第3の場所」を提供するという役割を目指す。その場所で、顧客はちょっとした「手の届く贅沢」を味わうことができるというわけだ。

矢印と線で全体の構造を明らかにする

次に、書き出したこれらの要素の因果を考え、線や矢印で結んでいく。例えば、「Just Say Yes」のポリシーがあるから「人の魅力」を感じられる接客になる、このポリシーは、パートナーを大事にする「People Business」によって支えられている……といった具合にだ。

出所:『武器としての図で考える習慣』

丹念に全体を眺めていくと、矢印は決して単純な一方通行ではないことも見えてくる。「第3の場所」という価値は、「最高のコーヒー」と「人の魅力」、そして、スターバックスにふさわしい場所に出店できる「直営店」の仕組みからも生み出されている。

さらに、最初は書き出していなかった要素だが、日本のスターバックスの立場から見れば、グローバルに展開する米国スターバックスの存在が大きな助けになっているということも見えて、視野が広がる。

グローバルな事業規模が大きくなり、経営資源に余裕が生まれれば、直営店を作る際の資材のボリュームディスカウントも期待できるし、コーヒーのバイヤーを拡充することができて、それが「最高のコーヒー」の品質をますます高めることにもつながるのだ。事業規模の拡大は、店舗設計力や商品開発力のアップにもつながっており、これらグローバル・インフラは、スターバックスの「第3の場所」を深部から支えている。

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【ループ図で未来を創造する】

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