体が不調な人に伝えたい「内臓を整える」重要性 コンディショニングの専門家が改善法を伝授

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──そういった悪循環を断ち切るには、まずどうすればいいでしょう?

ゲッタマン:カラダの面では、歪みを直して内臓がうまく機能するようにすることです。そのためには、内臓を支える骨盤を安定させ、骨盤に乗っている背骨を整えて美しい姿勢を保つこと。立ち姿を横から見たとき、頸椎7本・胸椎12本・腰椎5本で構成される背骨が、美しいS字カーブを描いているのが理想です。

歪みが取れて深い呼吸ができるようになると、副交感神経のスイッチが入りやすくなる(写真:LEON編集部)

カラダの歪みを取ることは、心の面にもよく働きます。コロナ禍の不安も相まって、自律神経の切り替えがうまくいかない人もいますが、歪みが取れて深い呼吸ができるようになると、心身をリラックスさせる副交感神経のスイッチが入りやすくなります。これは、メンタルを整えるのに非常に役に立つんです。

──美しい姿勢って思った以上に大切なんですね。

ゲッタマン:そうなんです。横から見た時の姿勢がS字カーブを描くボディラインは当然、魅力的ですから、ファッションも自信をもってこなせるようになりますよね。それに、内面が整ってくると、大人の自信溢れる、凛とした佇まいが身についてきます。『LEON』の読者は、そういうセンシュアル(官能的)な人であってほしいと僕は思っています。

内臓力を上げるエクササイズの最終形

──では、カラダだけでなく心も、その理想の状態に近づけるメソッドを教えてください。

ゲッタマン:まさにそれが“ももクロゲッタマン体操”です。ももいろクローバーZさんとのライブをきっかけに生まれたこちらのメソッドは、“内臓力”を上げ、心身のコンディションを整えるために非常に理にかなっています。私がモットーとするシンプル(簡単)で、クリア(わかりやすい)で、ボールドな(奥深い)エクササイズとして完成しました。

──どれくらいの頻度で行えばいいですか?

『ももクロゲッタマン体操』(書影をクリックすると、主婦と生活者のサイトにジャンプします)

ゲッタマン:まずは起床してすぐ、カラダにスイッチを入れるために1回。そして、人間に備わったサーカディアンリズムで最もトレーニング効果が上がるとされる起床してから11時間後に1回。1日2回、ルーティンワークとして取り入れれば、カラダだけでなく心にも徐々に変化が現れるのを実感できるはずです。

ここでは4種目のうち参考までに2種目を紹介しますが、フルバージョンはぜひこの本を手に取って、確認してみてください。

人間は、心身のバランスが整っている時こそ最高のパフォーマンスを発揮できます。皆さんの中に眠っている潜在能力を覚醒させる可能性も秘めたメソッドは、一度身に付けば一生もの。人生そのものも動かせるパワーがあると信じています。

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