ミャンマーの若者たちが示す静かで力強い蜂起 SNSを武器に軍への批判を世界へ向けて発信

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いずれも、筆者が2018年2月にミャンマーの最大都市ヤンゴンで取材をした際や、民主化後のミャンマーにおける目覚ましい発展について話を聞いたときに出会った女性たちであり、大多数のミャンマー人と同じようにスー・チー氏の熱烈な支持者でもある。筆者のFacebookタイムラインは一報が伝えられて以降、ミャンマー人から次々と投稿される訴えやシェアされるニュースで埋め尽くされた。そのほとんどが現在、プロフィール写真のアイコンをすでにスー・チー氏のイラスト入りのものへと差し替えている。

現在、欧州に移住してパートナーと暮らすミャンマー人女性は、こう吐露した。

「完全に言葉を失っています。私たちミャンマー人にはこの暗闇から抜け出るチャンスがもうないのでしょうか。生きてゆく時間の中で、本物の光を見るためにどれほどの時間を手放さなければならないのでしょうか。私の国ミャンマー、心は打ちひしがれています」

併せて「このポストを書く数時間前に妹に連絡を取りました。ネットワークが正午には断絶されると聞いていたので」と、緊迫した様子でヤンゴンにいる家族を心配する様子をコメント。

さらに2月2日午後1時には、カバー写真をミャンマーの国旗を見立てた、勇気と団結を意味する赤地に白い星が輝く「FREE OUR LEADER!(我々のリーダーに自由を!)」という文字が載ったイラストに変更。そして夜になってオピニオンと題して長文を載せた。

Facebookのカバー写真は「私たちのリーダーに自由を!」という力強い文言で、国軍の“クーデター”に反抗する意思が表されている スー・チー氏の人気はいまだ根強い(写真:Facebookより)

「たった1つの原動力は私たち自身にある」

「遠くにいる友人も近くにいる友人も、心配をしてくれて寄り添ってくれて、本当にありがとう。人々が連帯を示すとき、それはいつもとてつもなく素晴らしいパワーを持っています。ただ、他の国々がミャンマー国軍を権力から引き離すための“真実の”アクションを取ってくれることをただ必死に望んでいるわけではありません。本当の力は中にあるのです、つまり人々の中に。

メディアは今、私たちにトーチライトを照らしてくれています、それがある間、私たちはそれを最大限生かさせてもらうことでしょう。しかし2週間後、世界の物事は再びノーマルに戻るのです、自然に、そして悲しくも――それがいつもの真実です。

だから私は、たった1つの原動力は私たちミャンマー人自身にある、ロングランですべてに本当に向き合っていかなければならない私たち自身にあると言いたい。落ち着きましょう、これから来る日々に向かって、出来ることのベストを尽くしましょう。私たちは決して負けることなく、過去のあらゆる時と同じように乗り越えることができるのですから」と綴った。

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