コロナ禍で人々を苦しめる2つの不安の「正体」

不安に押しつぶされる前に原因を突き止めよう

今の私たちは普遍的な不安に加えて、今の時代特有の不安も抱えています(写真:/PIXTA)
未曾有の社会情勢の中、「このままではまずい。でも動けていない……」という人が多いのではないでしょうか。オリンピック選手をはじめ、1万5000人以上の目標実現をサポートしてきたメンタルコーチの大平信孝氏は、最新刊『「すぐ動ける人」の週1ノート術』で、「仮決め仮行動で素早く動き出す秘訣」を紹介しています。本稿では、「不安の正体」について解説すします。

不安には2つの種類がある

今、不安に押しつぶされそうな方に最初に知っておいてほしいことは、「不安はゼロにはならない。不安はなくならない」ということです。ですから、不安を一方的に敵視して完全になくそうとしないでください。それよりも、不安の正体や対処する方法を知って、実践するほうが効果的です。

ところで、不安の正体について、考えたことがありますか?簡単に分類すると、不安は2種類しかありません。「持ち越し苦労」と「取り越し苦労」です。

「持ち越し苦労」とは、過ぎてしまったことについて、悔やんだり不安になったりすることです。

・どうしてあんな失敗をしてしまったんだろう
 ・また同じ失敗を繰り返すかもしれない
 ・行動したくても過去の苦い経験が邪魔して動けない
といった場合は持ち越し苦労が原因です。

要するに、意識が「過去」に向きすぎているから、過去の失敗に足もとをすくわれているのです。持ち越し苦労は、記憶力のいい方や真面目な方が持ちやすいものです。

もう1つの「取り越し苦労」とは、まだ起きていないことや未来のことを考えて、不安になったり心配したりすることです。

・こうなったらどうしよう
 ・このままではまずいのでは
 ・失敗したらどうしよう
といった場合は取り越し苦労が原因です。

要するに、意識が「未来」に向きすぎているから、未来への不安からフリーズして動けなくなったり、暴走してしまうわけです。取り越し苦労は、未来を先読みする力がある方や考えるのが得意な方が持ちやすいものです。

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