「図で考えるとき」に「パワポ」がNGな根本理由 思考を活性化させるのに「いい道具・悪い道具」
なぜ図で考えるとうまくいくのか?
『武器としての図で考える習慣』を上梓してから、SNSなどでも「私も図で考える習慣を取り入れてみよう」といったコメントをよく見かけるようになりました。
「図で考える」習慣は、振り返ってみると、私の人生の結構いろんな場面で役に立ってきました。
・打ち合わせのとき、紙やホワイトボードに図を描くとすっきり議論が整理できた
・レポートやプレゼンを作るとき、工夫した図を入れると、結構高く評価された
・悶々と難しい課題に悩んでいたとき、紙の上で図を描いていると、いいアイデアがひらめい
た
といった具合です。
今後皆さんが何らかの課題に直面したときも、図で考えることが、必ずお役に立つと信じています。
「図で考える」と言っても、何も大げさなことではありません。私が考える「図」のいちばんシンプルな定義は、「紙1枚(例えばA4)に描かれる線や丸や四角と言葉で表現されるイメージ」ということができます。
この場合の言葉は、長い文章ではなくキーワードや簡単な見出し程度のものです(読むのではなく、目に飛び込んでくるくらいのもの)。
定義してしまえばただそれだけのことなのですが、なぜそんな図を描くことが思考力をパワーアップさせるのでしょうか。それは、その紙1枚に描かれた図が思考の全体像になるからです。それは、現実から抽象的に切り出された本質的に大事なものであり、頭(とくに右脳)でいじることのできるイメージです。
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