Netflix1億人が見た「ザ・クラウン」人気の理由 上目遣いも髪型もそっくりすぎるダイアナ妃

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その資料にはおそらく劇中で描かれるダイアナ元妃の暗黒面も含まれていたでしょう。チャールズ皇太子の後の妻となるカミラ夫人との確執やダイアナ元妃自身の不倫、摂食障害などウソか誠か、知られざる苦悩の姿も演じきっているからです。

ちなみに、そんな魅了する演技で大女優の道を歩み始め、スターの仲間入りとなったエマ・コリン本人は今、脇毛の開放を主張して雑誌の表紙で堂々披露するなど、話題提供にも欠かない様子です。

“鉄の女”が垣間見せる母性あふれるシーンも見どころ

一方、シーズン4のもう1人の主役であるサッチャー元首相はアメリカ・ドラマ『X-ファイル』のFBI捜査官ダナ・スカリー役で知られるベテラン女優のジリアン・アンダーソンが演じています。

イギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーを演じるのは『X-ファイル』のスカリー捜査官役でお馴染みのジリアン・アンダーソン(写真:Netflix)

Netflixシリーズでは10代の性をテーマにしたヒット作『セックス・エデュケーション』で主人公の母親でセックス・セラピスト役も演じています。そして、実生活では本作『ザ・クラウン』の脚本家である前出のピーター・モーガンの妻です。

本編のサッチャー物語のパートでは内閣改造やフォークランド紛争、アパルトヘイトを掲げる南アフリカ共和国への経済制裁などをめぐって、同年代であるエリザベス2世と超緊迫したやりとりなどから人物像が浮かび上がる、そんな演技を見せてくれています。そっくり度についてもほかの登場人物と引けを取りません。

多面的に登場人物に迫るがこのドラマの醍醐味であり、サッチャー元首相も例外なく、1人の母親としての顔を映し出すエピソードも扱っています。

“鉄の女”のイメージが強いサッチャーですが、自宅に閣僚を招いた会議のシーンは母性あふれるもの。会議の後にお腹を空かせた閣僚たちのために、エプロン姿でちゃちゃっとパイを焼き、まるで小さな男の子たち相手にそれを配り、お国の重要事項を話しているサッチャーのスーパーレディっぷりがのぞけます。

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