「多忙な上司」の機嫌を損ねず時間をもらうコツ 自分都合はNG、所要時間と要件を最初に伝える

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(写真:xiangtao / PIXTA)  
仕事の「スピード」と「質」は出来る限り上げたいもの。
『マッキンゼーで叩き込まれた 超速フレームワーク』では、コンサルティングの現場で実際に使われている、実用性・汎用性が高いフレームワークが紹介されています。本稿では同書から一部抜粋しお届けします。

「多忙な上司」の時間を押さえようとしたら…

自分の主張をもっとうまく相手に伝えたい。程度の差はあれ、多くのビジネスパーソンが抱える悩みかもしれません。

たとえば、繁忙期なうえ、クライアントからのクレーム対応で忙しそうな上司に、どうしても判断してもらわなければいけないことがある。そんなとき、あなたはどのように伝えるでしょうか。

あなたは大事なクライアントに提出する企画書を作成していて、明日の午前中には下書きが完成しそうです。しかし、内容に関して何点か上司の判断を仰がないと、完成させることができません。

「午前中は難しそうだが、昼食後の午後2時くらいなら、相談できるかもしれない」と相手の事情を考え、上司が席に座った瞬間、次のように話しかけました。

「課長、明日の午後2時に時間をいただけませんか?」
それを聞いた課長は「ムッ」とした表情になり、厳しい言葉が返ってきました。

「いま、それどころじゃないことは君もわかっているだろう。こっちが落ち着いたら、時間はいくらでもとるから、また今度にしてくれ」

あなたは途方に暮れてしまいます。クレーム対応でいくら忙しくても、10分程度の時間がとれないはずはありません。

では、上司はどうして冷たく拒否したのでしょうか。

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