「田舎の一軒家」購入前に押さえたい修繕の知見

新築時の欠陥事故9割超が「雨漏り」という驚き

家を長持ちさせるためには何が必要でしょうか?(写真:KY/PIXTA)
テレワークの推進とともに、「都心マンションから郊外の一軒家へ」のニーズが徐々に高まっているといいます。人生最大の買い物の1つといっていい一軒家。気をつけたいのが買うことにゴールを設定し、維持するところまで目が向いていない人々が多いことです。
「別に不具合がないから大丈夫でしょ」と高をくくっていると、見えないところ、気づきにくいところが腐敗してしまい、住めない、ボロボロで売れない、家族に残せない、といった悲惨な状態になってしまう危険性が高まります。
現在すでに一軒家住まいの人はもちろん、これから一軒家の購入を考えている人も知っておきたい「家を長持ちさせる方法」。家のアンチエイジングのためのメンテナンスリフォームを提唱し続けている、山下隆盛氏の著書『あなたの持ち家が危ない』から一部抜粋、再構成し、持ち家が悲惨な状態にならないようにするには何が必要かを探っていきます。

家を長持ちさせるのにとくに大切な箇所は外壁と屋根

梅雨時の雨、雪、地震、台風、シロアリそのほか季節ごとの風や温度差など、あなたが想像している以上に家は厳しい環境の中で頑張っています。健康に気をつかわずにいると知らないうちに体がボロボロになる危険性が増しますよね。

それと同じように、持ち家も何もせずにいると、厳しい環境に負け、雨漏りがひどくて住めなくなったり、地震などの災害で家が壊れやすくなったりといった事態におちいる可能性が高まるのです。ですから、体のアンチエイジングケアと同じように、家のアンチエイジングケアも大切です。

家を長持ちさせるアンチエイジングケアという観点で、最も大切な箇所が、外壁と屋根です。家にとっての最大の敵は水分です。つまり、「長く住み続けられる家」として保つことは、すなわち、水分から家を守ることといっても過言ではありません。

雨水、生活用水、結露という、家に関わる水分のうち、量が圧倒的に多く、家に与える影響も大きいのが雨水です。「雨露をしのぐ」という言葉がありますが、人類が家を建てて暮らし始めたのは、雨から体や財産を守ることも大きな理由の1つでしょう。そして、そのときから人類と雨漏りの付き合いが始まりました。

科学技術・防水技術が発達した現代でも、雨漏りはなくなっていません。住宅瑕疵担保責任保険法人によると、新築時の欠陥によって起きた事故のうち、なんと90%以上が雨漏りに関わるものだと報告されています。これほど技術が発達した今でも、なぜ雨漏りが起きるのでしょうか?

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