EXILE HIROが有料生配信ライブに見出した活路 プロダンス、世界への挑戦、仲間、そして未来

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――エンタメ業界全体で見ても音楽事業関係者は厳しい状況に置かれています。

ライブハウスなど、表現の場を失ったアーティストもたくさんいらっしゃいます。LDHが運営する「LDH kitchen THE TOKYO HANEDA」(東京・羽田)でライブの生配信や収録を行っていただけるよう無観客を条件に無償提供させてもらいました。

エンタメ業界はいまが踏ん張りどきです。今後も僕らにできることを考え業界をサポートしていきたいと思っています。

――現在、BTS(防弾少年団)をはじめとする韓流ブームが世界を席巻しています。

僕がZOOというグループでアーティストとして活動している頃から、韓国の音楽業界の人たちは日本にもよく来ていたし、僕も昔から定期的に韓国のエンタテインメント企業の方とはコミュニケーションをとってきているので、その頃から今までの時代の流れを見ると、K-POPがグローバルマーケットで活躍していることは、とてもすばらしいことだと思いますし、努力の賜物であり、なるべくしてなったと感じています。

彼らはダンス、歌、音楽性を研究するだけでなく、英語、中国語、日本語を勉強していますし、彼らの手によって“世界基準”で鍛えられた韓国の若手アーティストがコロナ禍をものともせず、目の肥えた世界中の音楽ファンを熱狂させる姿を見ると、同じアジア人として勇気をもらいます。

日本、アメリカ、アジア、ヨーロッパ4拠点を連携

――今後のグローバル展開についてどのようにお考えでしょうか。

2017年、LDH JAPAN 、LDH USA、LDH ASIA、LDH EUROPEの4拠点を統括する「LDH WORLD」を新設し、それぞれを発信基地としてさまざまな情報を共有し、グローバルマーケットに打って出る準備はずっとしてきています。

日本には、ゲーム、ファッション、漫画、アニメ、アート、グルメなど、世界が注目するカルチャーがたくさんあります。

それらと音楽を融合して世界に発信する方法もありますし、日本の音楽を仕組みごと輸出する方法もある。今後も、LDH JAPANを中心に、LDH USA、LDH ASIA、LDH EUROPEの 4つの世界拠点と連携して活動していきます。

――HIROさんの現在の役割は?

プロデューサーというより、コーディーネーター兼司令塔というか……。いろいろな顔を持っていますが、「ハブ」のような役割ですかね。

とにかく身の回りにたくさんの情報がありますし、集まるので、人と人や、プロジェクトとプロジェクトをつなげて、自分が描いている世界観やビジネスモデルに落とし込むというか。さまざまなところから情報を集めて今の状況に合わせて、理想的に具現化するのが僕の仕事なので。

あと大切にしているのは、とにかく仲間とのコミュニケーションです。メンバーもつねに成長しますし、組織も成長するべきですしね。

メンバー1人ひとりとしっかりとコミュニケーションをとり、僕のビジョンやLDHのビジョンを丁寧に話して、みんなで同じ方向を向けるよう配慮しています。

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