EXILE HIROが有料生配信ライブに見出した活路

プロダンス、世界への挑戦、仲間、そして未来

――無観客ライブとどう違うのですか?

例えば、オリンピックの開会式を現地で見るのと、自宅のテレビで見るのとでは、迫力も躍動感も視聴者が受け取る情報も違いますよね。そのギャップを埋めるために、新しい見せ方を考えました。最初から「画面越しに見ること」を前提とし、カメラワーク、カット割にこだわったのがLIVE×ONLINEです。

「新しい見せ方」を盛り込んだエンタメ

――「新しい見せ方」を具体的に言葉にすると?

カメラワークで見せていく演出なので、パフォーマーにカメラが寄ったときに、効果的なリアクションをとる。ドローンを使ってアーティストにグッと近づいたり引いたりして躍動感を出す。通常のライブをそのまま無観客で放送する、そういったメッセージもとても大切ですし、アーティストによっては無観客をそのまま配信することに意味がある方々もいると思いますが、僕らは新しいエンタテインメントにこだわっていたので、カメラワークを駆使して、ミュージックビデオとテレビ収録とライブが融合したような、新しい表現をたくさん盛り込めたように思います。

EXILE HIRO●LDH チーフ・クリエイティブ・オフィサー。神奈川県出身。1990年にZOOでデビュー。99年J Soul Brothersを結成。2001年EXILEに改名し国民的グループに押し上げる。2013年パフォーマーを勇退。2017年LDH新体制となるLDHクリエイティブを統括し、世界の拠点と連携し世界基準でエンタメに注力(撮影:今井 康一)

スタッフもメンバーも今までの経験がありますし、エンタテイメントを熟知しているので、おもしろいことがたくさんできたんです。

以前は、各アーティストのライブのリハーサルに僕も必ず立ち会っていましたが、やはりこれだけアーティストが増えてくると、物理的に不可能な部分もあり、今はLDHの興行をずっと一緒に作ってきた、信頼のおける「TEAM GENESIS」を中心にして、メンバーと相談しながらLDHのライブを作っています。

おかげで2020年は、約30本ものLIVE×ONLINEを配信することができました。この短期間での30本ですから、世界でも類を見ないスピード感だと思います。

毎度修正を重ねていったことで、メンバーやスタッフのスキルアップにもつながりました。ブランド力のあるLDHらしいエンタメを作ることができたことは、コロナ禍で得た最も大きな収穫です。

――スタッフやメンバーの方々の感染対策は?

医療チームのアドバイスのもと、メンバーとスタッフは、リハーサルを開始するタイミングで一斉にPCR検査を受けます。陰性を確認したら合宿期間に入ってライブに備える。ただ家族がいるメンバーもいますし、感染リスクはゼロではない。

大切なのは、仮に感染者が出たとしても、周囲が濃厚接触者にならない仕組みを整えること。リハーサル中もマスクはとらないし、アクリル板を設置するだけでなく、メンバーが濃厚接触しない演出も考えました。普段から、LDHの全事務所にサーキュレーターを設置して換気を行うなど、徹底した感染対策に取り組んでいます。

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