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誰でも「ゾーン」に入って仕事ができる方法 脳トレーナーが教える超効率仕事術の極意

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僕は長年フローについて話しているが、「ただの暇つぶしでフローに入った」とだれかが言うのを聞いた覚えがない。それはたとえれば、ガタの来た中古車を運転するのとアストンマーティンの新車を運転する違いに近い。どちらも通勤の足になるかもしれないが、運転に本当に没頭できるのは一方だけだろう。気になることがあったり、「退屈だ」と感じてばかりいたら真のフローには入れない。

目的の設定と難易度の調整も不可欠

4  明確な目標を持つ

フローを阻むとりわけ強力な壁は「明確さの欠如」である。自分が何を成し遂げたいのかわからなければ、探し回っているうちにフローは遠のいてしまう。

僕の小説家の友人は、まさしくこの理由から、作品のあらすじを練る時間と実際の執筆の時間を分けている。友人にとって、あらすじ作りは手を止めて考え込むことも多い、根気のいる作業だ。一方で、物語にぴったり来る言葉を選んだり、登場人物に命を吹き込んだりすることには大きな喜びを感じる。前もってあらすじを組み立て、その日に書くことをはっきりさせておけば、たいてい知らぬ間に、何時間にもわたって執筆のフローに入り込めるという。

だからあなたも時間を確保したら、その時間をどう使うかの目的を明確にしよう。それから取りかかれば、楽しみながらやっているうちに、いつしか深く没入しているだろう。

5  ハードルを高くする……少しだけ

フローについて話していると、少しだけ難しいことに挑んでいるときが最もフローに達しやすい、という声をよく耳にする。要は、それがコンフォートゾーンの外にあって外側すぎないのがいいのだろう。このからくりは単純明快だ。後ろ手に縛られてもできることは飽きるのもおそらく早い。退屈とフローは相性が良くないのだ。

反対に、極端に難しく感じることをしてもイライラが募り、その感情がフローを妨げる。

けれど、自分が楽しめてほどほどにハードルの高いこと――野球の球をグラウンドの一方にだけ打つ、ギターの新しいチューニング法を試す、新しい登場人物の視点で物語を書くなど――をすれば、タスクに魅力を感じ続けられるので深くはまれる。

フローは、だれもが体験しうる、飛び抜けて“ハイ”な経験だ。それは、あなたの可能性を高める際に不可欠な経験でもある。ここまで読んだあなたは、フローとは何か、どうしたらフローに入れるかについて、きっと深く理解できたことだろう。

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