バイデン1/20就任演説で外せない7大ポイント

危機的なアメリカをどう一致団結させるのか

バイデン大統領は1月20日の就任演説で何を語るのか(写真:ロイター/Kevin Lamarque)

1月20日のジョー・バイデン第46代アメリカ合衆国大統領誕生が近づいています。

一方、アメリカはトランプ政権の4年間はもとより、その歴史においても最大級の危機的な分断を経験しています。

大統領就任式を2週間後に控えた1月6日、トランプ大統領の集会演説を受けて、支持者らによる連邦議会議事堂への乱入事件が発生しました。それに対して、民主党側ではトランプ大統領に事件を扇動した責任があるとして11日に弾劾決議案を提出、13日には同案が下院本会議で可決されました。さらにはそれらの反トランプの動きに対して、親トランプ派の中でも過激な層が20日の大統領就任式前後に武装して各地の議会を占拠するのではないかという報道もなされています。

バイデン次期大統領は、昨年11月7日の大統領選挙勝利演説において、「私は分断ではなく統合を目指す大統領になることを約束する」と宣言しましたが、その後、さらに分断が最大級に拡大しているなかで、今月20日に行われる大統領就任演説は国内外から注目を集めています。

筆者は、4年前のトランプ大統領就任演説に際して、『トランプ就任演説は「超絶暗い世界観」の塊だ 民主主義という言葉は1度も出てこず』(2017年1月24日配信)という記事を寄稿しました。今回は、バイデン次期大統領に求められる重大な課題について、1月20日の大統領就任演説に対しての7大注目ポイントへの予想という切り口から考察します。

 リンカーンの理想主義とルーズベルトの実利主義

まず、議会3誌の1つである『THE HILL』からの記事を紹介します。

同誌は、1月7日付の「バイデンの就任演説は歴史書に記されるものになるかもしれない――実際そうならなければならない」というタイトルの記事で、次のように述べています。

「言葉は重要である。連邦議会議事堂乱入事件にまでつながったトランプやその支持者らが発した言葉は、暴力が事実上避けられない政治環境を生み出した。こうした不健全な政治への解決策は、さらに多くの言葉を語りかけることである。(中略)それはバイデンの就任演説から始まるが、そこで終わるわけではない。バイデンの就任演説での言葉は、(大統領任期の)4年以上かかる解決プロセスの基調になるものだ」

その上で同記事は、バイデン新大統領就任演説は、ルーズベルト第32代大統領による1933年3月4日の1回目の就任演説、及びリンカーン第16代大統領による1865年3月4日の2回目の就任演説をモデルにすべきと提案。「バイデンの就任演説は、リンカーンの高潔な理想主義とルーズベルトの明確な実利主義を組み合わせる必要がある」と述べています。

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