「酒飲むと太る」という人に教えたい医学的知識 ビール腹の原因はアルコールではなかった
飲酒習慣がある人が太りやすいのは、お酒そのものよりも、むしろ一緒にとる食事のほうに原因があります。
お酒を飲むと、アルコールを分解してできたエネルギーを優先的に使いやすいということは、その分、体内に蓄積されている脂肪や食事で摂った糖質がエネルギー源として使われるのが後回しになるということです。
それなのにフライドポテトやポテトサラダ、練り物、ピザ、ごはんもの、焼きそば、ラーメンといった糖質の多いメニューを食べれば、そのまま蓄えてしまいやすい。つまり「ビール腹」というよりも、正体は「ポテト腹」や「〆のラーメン腹」なのです。
糖質の少ないおつまみを選ぶ
なおかつ、アルコールは肝臓での中性脂肪の合成を促進するという報告もあります。肝臓でアルコールの分解が進むと、それに伴い、中性脂肪の合成が必要以上に高まってしまうのです。
しかも、アルコールは食欲を高める効果もあります。飲んでいると、つい、つまみをどんどん頼みたくなってしまいませんか。お酒を飲むときには、「脂肪として蓄えられやすい」ことを心して、糖質の少ないメニューを選びましょう。
こういうときこそ、タンパク質である肉・魚、そして豆とともに、糖の吸収を抑える働きをする水溶性食物繊維が味方になります。水溶性食物繊維が豊富なのは、ネバネバ系の野菜や海藻、大豆、ゴボウなどです。
ビールのお供によく食べる枝豆も、大豆を未成熟な状態で収穫したものなので、大豆ほどではないとはいえ、タンパク質とともに水溶性食物繊維も含まれています。そういう意味でも、枝豆はビールのよき相棒なのです。
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