「中小企業の生産性向上」が日本を救う根本理由 日本の中小企業は「躍進の可能性」に溢れている
日本で「中小企業政策の転換」が必要なわけ
過去6年間、日本経済再生のためには生産性の向上が絶対に不可欠であると、書籍やさまざまなメディアを通じて訴えてきました。
当初は生産性という言葉の理解も進んでおらず、生産性の向上の重要性に異を唱える人もいましたが、最近ではそういった声を耳にすることもずいぶん少なくなったように思います。
生産性向上の必要性に関する分析が進むにつれて、私はこの2年間、中小企業の生産性向上が最も大事であるという結論に辿り着き、そう訴えてきました。しかし、「中小企業政策の転換」をしなければ生産性はなかなか向上しないという私の主張への理解は、十分には進んでいないように感じます。
なぜ、日本の場合、生産性の向上に中小企業政策の転換が必要なのか。一言で言うと、中小企業の生産性向上が日本経済全体の生産性を押し上げる効果が最も大きいと期待できるからです。
私のこれまでの提言を曲解して、「アトキンソンが中小企業潰しを主張しているぞ」と喧伝している人もいるようですが、改めて言うまでもなく、まったくの誤解です。しかし、このような誤解を受けるのにも理由があります。
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