「座り時間が長い人」死亡リスク減らす運動時間 1日1時間と言われたが、もっと短くていい

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「ずっと座っている人」の死亡リスクを、わずかな時間でも歩くことによって大幅に減らせることがわかりました(写真:m-imagephotography/iStock)

1日に最低でも11分歩けば、何時間も座り続けることによる健康への悪影響を緩和できることが、新たな研究によって示された。この研究は、座っていることと運動の両方が寿命にどう影響するかを調べたもので、数万人の1日の過ごし方についての客観的なデータを使って行われた。

その結果、座ってばかりの人は早くに死亡するリスクが高くなるが、その人たちも立ち上がって歩けば、たとえそれがわずかな時間でも、リスクを大幅に減らせるという。

過去の研究では「1日1時間」が求められた

長時間にわたって座り続けることは、多くの人にとってもはや日常的だ。とくに、新型コロナウイルス関連の制約と、寒くて日照時間の短い冬という2つの条件が重なっている現在では、その傾向が強くなっている。パンデミックが始まって以降の行動を尋ねたアンケートによると、大半の人たちは1年前に比べて運動時間が減り、座っている時間が長くなっているという。

当然のことながら、このように動かないでいると、健康面で長期的な影響が生じる恐れがある。これまでに行われた数々の疫学的研究で、座っていることと死亡率の関連性が示された。それらの研究では、大まかに言うと、ソファーで過ごしがちな人たちは、活動的な人たちと比べると、早く死亡する確率がかなり高くなるという。

しかし、どのくらい活動的であれば、座っていることによるマイナスの影響を減らせるのかについては、あまり明確にされてこなかった。例えば、仕事で8時間座っているとしたら、座りすぎのリスクを解消するためには、夜30分歩けば十分だろうか。1日30分というのは、標準的な運動の指針によく示されている。

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