食事をする場所が変わった
――就任早々、新型コロナウイルスの感染が広がりました。
大きく変わったことが2つある。まずは、食事をする場所。家庭内で食事をする機会が増え、外食の機会が大きく減った。そのため家庭内で使用されるトマトケチャップやソース類などの調味料は売り上げが増加した。一方で、ホテルやレストラン向けの業務用商品についてはかなり苦戦した。
2つ目は、健康に対する意識が加速した点だ。発酵食品や乳製品、緑黄色野菜を食べようと心がける消費者が増えている。この流れの中、緑黄色野菜も着目されたことで弊社の野菜飲料が非常に好調に推移した。
――2020年は1月から「野菜をとろうキャンペーン」を開始しました。狙いはどこにあったのですか。
背景には日本人の野菜不足がある。厚生労働省は1日350グラムの野菜をとることを推奨しているが、実際の平均摂取量はここ10年、約290グラムで変わっていない。そのため、野菜を「あと60グラム」とるというメッセージを打ち出し、テレビや新聞などで需要喚起している。
われわれの調査結果によると、350グラムという摂取目安を知っている人はわずか16%だった。一方、野菜摂取量については8割の人が足りていると答えた。まずは野菜不足に気づいてもらうため、ベジチェック(センサーに手のひらを当て、皮膚のカロテノイド量を測定し野菜摂取の充足度が測定できる機器)を開発した。だが10年間増えていない野菜摂取量を増やすことは、簡単なことではない。
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