「朝はカリブ海で波乗り」米NYの超大胆な働き方 マイアミやカリブ海に逃避する人が急増

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新型コロナウイルスで観光業での痛手を受けた国などは「デジタルノマドビザ」の導入を開始し、短期的な移住者を募ることで穴埋めをしようと必死です。カリブ海やヨーロッパの各国でデジタルノマドビザの導入がすでに開始されています。

デジタルノマドとはデジタル機器とインターネット環境があれば、場所と時間にとらわれずに仕事ができるという、新しい働きかたを言います。

カリブ海ではバミューダ、バルバドス、ケイマン、コスタリカなどが導入しています。例えばバルバドスは最低年収5万ドルの証明、バルバドスの外に拠点を置く会社でのリモートをしている、48時間以内にCOVIDテストを受けているなどの条件をクリアしていれば1年間のデジタルノマドビザが発給されます(ビザの申請料金は2000ドル)。

ケイマンは最低年収10万ドルの証明で2年間のデジタルノマドビザ発給、というように各国ともにビザの期間や最低収入の規定など細かく制限があります。

欧州各国でも続々と導入が始まった

中東ではドバイでもスタート。ヨーロッパではエストニアが世界でも最初にデジタルノマドビザの導入を決めたと言われており、6月にビザの開始をアナウンスしました。

従来の就労ビザは、エストニアの企業で働く雇用者へ向けたものや、起業家、日本など国外の企業で働く駐在員などに向けて発給されているものでした。しかしデジタルノマドビザは、国外の雇用主との雇用関係があるか事業活動を行っていて、それがリモートワークで遂行できるということであれば、最大1年間にわたってエストニアへの長期滞在が許されるのだそうです。

このほか、ヨーロッパではジョージア、クロアチア、チェコがデジタルノマドに門戸を開いています。2021年からはギリシャも新規でデジタルノマドビザの発給を開始するそう。国によっては滞在したい期間によってビザなしで滞在できる場所もあるので、一概にデジタルノマドビザを取得しなければいけないということではなさそうです。

リモートワークが可能な方は日本との時差が問題なければ……ぜひトライしてみてください!

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