ネットで「過激な発言」ばかり目に入る根本理由

中庸な人が発言をやめてしまう特殊な言論空間

「極端な人」ばかりが目立っているのはなぜでしょうか(写真:C-geo / PIXTA)
連日のように発生しているネット上での誹謗中傷。なぜネットには過激な発言をする人が多いように見えるのか。『正義を振りかざす「極端な人」の正体』から一部抜粋・再編集してお届けする。

日本だけではないネット誹謗中傷

「ネットは怖いところだ」――あなたは、こう思ったことはないだろうか。私が以前2万人を対象に調査したところ、「ネットには攻撃的な人が多いと思う」と考えている人が、実に75%もいた。実際、毎日のように発生しているネット炎上や、ネットの誹謗中傷を背景に起こった痛ましい事件などを見ていると、そう思わずにはいられない。

このように攻撃的で極端な人をネットでよく見かけるというのは、何も日本に限った話ではない。アメリカの歌手アリアナ・グランデさんと婚約していたコメディアンのピート・デイビッドソンさんは、2018年にインスタグラムのアカウントを消した。その理由が、SNSにあふれる攻撃的なメッセージである。

デイビッドソンさんは、グランデさんと正式に付き合うようになってから、彼女のファンに攻撃されるようになった。英国メディアBBCの報じたところによると、「インターネットは邪悪な場所だ。自分にとって気持ちのいい場所じゃない」と最後に書いて、アカウントを削除してしまったようである。

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