GAFAの部長が20代で気づいた「完璧主義のワナ」 仕事を自分の手元に持ちすぎてはいけない

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Nさん「だからさ、完璧さを求めるあまりに大爆発を起こすくらいなら、適当なところで爆弾を手放して次の人にバトンタッチしたほうが、自分もまわりもハッピーなんだよ。要は仕事って、自分の手もとにないほうが進んでいくっていうことだね」

「なるほど! よく大量の仕事を任されてるのに、涼しい顔してこなしてる人がいますけど、あれは次の人にバトンタッチするスピードが早いってわけですね!」

ファシリテーションは「結論まで導く」意志で

Nさん「あと、寺澤くんも、そろそろ会議でちゃんとファシリテーションができるようにならないといけないね」

「なりたいです! いつもNさん見て『すごいな』って思ってますけど、どうすればうまくできるようになりますか?コツを教えてもらえるとうれしいです!」

Nさん「じゃあ質問するけど、寺澤くんはどんな気持ちとか思いでファシリテーションやってる?」

「気持ちですか…… そうですね、まずは会議で発言しない人がいないように全体に目を配って話を振ってみたり、問題解決のキーマンに最初に話を振って、ある程度その議題に関してみんなの理解を深めるように考えたりしてますね」

Nさん「そうやって円滑に会議を進めていくことも確かにファシリテーターの仕事の1つだね。でも、これだけは覚えておいてほしいんだけど、ファシリテーターはただ『会議を進める人』じゃなくて、『会議を結論まで導く人』なんだ。だからファシリテーターは、その会議における自分なりの結論を持っておかないと、ファシリテーションなんかできないんだよ。『自分が全責任を持って、この会議を最後の結論まで導く』という強い意志を持つこと。僕はそれがいちばん大切なことだと思うな」

「その言葉、心に響きました! 僕はファシリテーションって、会議でいろんな人を巻き込みながら、うまくみんなの意見をホワイトボードにまとめて整理することで、みんなの意識を統一して結論に向かっていく器用さが重要だというイメージでした。でもそれって、どこに着地するかわからない受け身的なファシリテーションですね。これからはもっと積極的に攻めまくりますよ!」

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