不動産を知り尽くす男たちが語る「ウラのウラ」 「仲介手数料半額」にただ喜んではいけない

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グリップ君:仲介手数料を払いたくない入居者と大家は、マッチングアプリを使っていたりもします。敷金・礼金もなしで、宅建業法の枠外で部屋を貸し借りしているんです。

夏原武(なつはら たけし)/作家、漫画原作者。1959年生まれ。裏社会などをテーマにノンフィクションを執筆。著書に『バブル』など。漫画原作作品に、『正直不動産』のほか、小学館漫画賞を受賞した『クロサギ』、『任侠転生-異世界のヤクザ姫-』『合同会社・正義屋』など多数

夏原:宅建業者を間に挟まないと、何かトラブルがあったときは心配だと思うけどな。

グリップ君:大家側も、一定の確率で夜逃げされたりトラブルが起きる前提で事業をしているようです。

夏原:なんだか、悲惨な世界だな。

グリップ君:最近の『正直不動産』で印象に残ったのは、管理組合の修繕積立金について取り上げた回です。実は私が住んでいるマンションでも、1億円以上が積み立てられています。でも、管理組合の理事は、なんの知識もない一般人でしょう? 怖いですよね。

夏原:修繕積立金は、今後、あちこちで問題が起きてくると思います。

不動産の金額を決めるのは金融機関

夏原:2020年の不動産業界というと、私は兵庫県・姫路の不動産王と呼ばれた大川護郎さんが印象深い。不動産を買いまくってマンション約5000室の大家主になったけど、派手にやりすぎたのか、銀行取引停止になって資金繰りに困っているという。これまでに儲けた金でフェラーリとか高級時計とかバカ買いしてて、行動がわかりやすいですよね。でも、やっぱり不動産市況は厳しいんですか?

グリップ君:コロナで不動産は大暴落すると言われましたけど、ホテル以外はそこまで下がっていないんです。

夏原:それは、なぜですか。

グリップ君:金融緩和で金が余っている銀行が、不動産向けの融資を続けているからです。結局、不動産の金額を決めるのは金融機関なんですよね。

夏原:バブル期も不動産業者は銀行の手先になって、踊らされただけでしたからね。

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