「築地の寺婚」真剣に結婚したい人に盛況な理由 30~40代を引きつける築地本願寺の顧客創造

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築地本願寺本堂での仏前結婚式は人気があり、春秋の結婚シーズンには1日2組の挙式をする日もある(写真提供:築地本願寺)
400年の伝統がある築地本願寺が今、ビジネスモデルの大変革に取り組んでいる。「衰退産業」の中にあって、生き残りをかけてどのように変わりつつあるのか。
一例を挙げれば、お寺は「人生のコンシェルジュ」という考えから、結婚相談所「築地の寺婚(てらこん)」で「縁結び」を手伝い、LGBTカップルの仏前結婚式も執り行っている。元ビジネスマンから2015年に築地本願寺のトップに就任、数々の斬新な施策でテレビ番組「カンブリア宮殿」などでも注目され、このほど『築地本願寺の経営学』を上梓した安永雄彦氏が仏教界の常識を超える、「顧客とつながるマーケティング」について解説する。

お寺は「人生のコンシェルジュ」

若いご夫婦に子どもが生まれて、初めてお寺にお参りすることを初参式(しょさんしき)と言います。その子が成長し、「めぐみの参拝」(七五三のことをお寺ではこのように言います)、成人式、結婚式、マイホームの起工式、還暦のお祝いなどをお寺で行うこともあるでしょう。そして親御さんを看取る年齢になり、「お葬式はどうすればいいか」と悩んだとき、不安や悩みに応える存在として、築地本願寺は役に立てるかもしれません。

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このように人生の節目のライフイベントには、お寺が関われることがたくさんあります。若いご夫婦を例に取りましたが、今は「相手を求めて婚活をしてもうまくいかない」という人もたくさんいます。かつてのお寺がそうであったように、お見合いのお世話係になり、文字どおりご縁をつなげてもいい。そんなアイデアもあり、2020年7月より「築地の寺婚(てらこん)」という名称の結婚相談所をオープンしました。

さまざまなやり方でご縁をつくったら、ご縁をつなげていく。ライフステージごとに先回りしてサービスを差し出したら、築地本願寺は多くの人にとっての「人生のコンシェルジュ」になることができます。

「人生のコンシェルジュ」になるとは、お釈迦様が対機説法(たいきせっぽう)という、1人ひとりに寄り添って仏法を説いたことを現代的に翻訳したものとも言えます。仏教を広めるために、1人ひとりに寄り添い、その人に合った方法でお釈迦様は接したわけです。そうしたサービスにお寺として取り組んでいこうとするものです。

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