老舗が続々と閉店「住みたい街・吉祥寺」の変貌 ハーモニカ横丁など人気スポットも点在する
11月中旬の平日、午前中からお昼時にかけ、改めて吉祥寺の街を観察してみた。人混み中継の撮影スポットとなっている駅前のサンロード(アーケード商店街)の人波は少なめだ。
この商店街は全国チェーンのファストフードやドラッグストア、携帯ショップなどが多い。途中に禅寺があり、山門が接している。地域に溶け込んだ光景だ。
個性的なショップが展開しているのは東急百貨店の裏側のエリア。中道通りには実に多彩な店が軒を連ねている。ビストロ、アジアンフードレストラン、抹茶専門店、こだわりの食材専門店、豆乳とおからを使ったドーナツ店、中古アウトドア用品店、高知の印刷会社がはじめた紙の雑貨店、地元・武蔵野市と友好都市9市町村の生鮮物、特産物を扱うアンテナショップなど、歩くたびに新たな発見がある愉快な商店街で、女性客の姿が多い。
井の頭公園に向かう一帯も人気エリア
そして吉祥寺駅北口駅前にあるハーモニカ横丁(通称・ハモニカ横丁)も忘れてはならない。入り組んだ細い路地に小さな飲食店、鮮魚店、雑貨店など100軒ほどの店がひしめく。
飲み屋は、立ち飲み屋、赤提灯系、カフェ、バルなど雑多。手ごろな料金で楽しめるスポットだけに、若い人たちの姿も多い。訪れたときは日中だったため、多くの店は閉まっていたが、煌々と灯りをつけて営業している店も。ディープなスポットだ。
吉祥寺駅の公園口から井の頭公園に向かう一帯も人気エリアで、いつも多くの人々で賑わっている。
また、駅から東に中央線沿いに延びる通りには、漫画出版社グループが経営するカフェがあり、アニメファンに人気だ。
編集者がライターと打ち合わせしているシーンに遭遇したこともある。新たな情報発信エリアになりつつあるようだ。
吉祥寺界隈暮らしが長い筆者は、この街を長年見続けてきたが、この数十年で街は大きく変貌した。少々古い話になるが、かつて吉祥寺には何軒もの百貨店が存在していたが、今も営業を続けているのは「東急百貨店(吉祥寺店)」のみである。
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