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「酒場店主」が行きついたジンワリ癒すお燗の技 プロに学ぶオンとオフをつなぐお酒のたしなみ

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「荒木町 きんつぎ」のお燗と料理を画像で見る

  • 本日、お燗で口福に導いてくれた日本酒3種 本日、お燗で口福に導いてくれた日本酒3種
    (撮影:萬田康文)
  • 牛肉と大根の炊き合わせと“綿屋 純米原酒 雄町 60” 牛肉と大根の炊き合わせと“綿屋 純米原酒 雄町 60”
    (撮影:萬田康文)
  • 日本酒を錫のちろりに注ぎ、酒燗器「かんすけ」につける 日本酒を錫のちろりに注ぎ、酒燗器「かんすけ」につける
    (撮影:萬田康文)
  • 日本酒用温度計で55度をめやすに温度を上げていく   日本酒用温度計で55度をめやすに温度を上げていく
    (撮影:萬田康文)
  • 徳利も湯につけて温め、ちろりから燗酒を移す 徳利も湯につけて温め、ちろりから燗酒を移す
    (撮影:萬田康文)
  • 香りを確かめて仕上げていく 香りを確かめて仕上げていく
    (撮影:萬田康文)
  • 平盃に注いで、味見をして最終的な確認をする 平盃に注いで、味見をして最終的な確認をする
    (撮影:萬田康文)
  • 「僕を癒すのは、日々向き合っているお燗」 「僕を癒すのは、日々向き合っているお燗」
    (撮影:萬田康文)
  • カウンター席13席のほか、個室5室がある カウンター席13席のほか、個室5室がある
    (撮影:萬田康文)
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  • 本日、お燗で口福に導いてくれた日本酒3種
  • 牛肉と大根の炊き合わせと“綿屋 純米原酒 雄町 60”
  • 日本酒を錫のちろりに注ぎ、酒燗器「かんすけ」につける
  • 日本酒用温度計で55度をめやすに温度を上げていく
  • 徳利も湯につけて温め、ちろりから燗酒を移す
  • 香りを確かめて仕上げていく
  • 平盃に注いで、味見をして最終的な確認をする
  • 「僕を癒すのは、日々向き合っているお燗」
  • カウンター席13席のほか、個室5室がある

プロフェッショナルなお燗技術でお客をもてなす佐藤さん。その佐藤さんを癒すのもまた、お燗だという。その魅力とは?

「試飲を除き、自分のためにつけるということはまずありません。でも休みの日の食事となるとほぼ外食で、和食なら年中お燗しか飲まないくらいです。夏場でも、です。一番は香りですかね。温めると香りが広がってより味わい深くなる感じがして好きなんです。冷酒より悪酔いしないといいますが、それはあまり考えていません(笑)。

単純に自分の好みなんです。休日のお燗は勉強、というよりリラックスのため。あれこれ難しいことはあまり考えずに。だらだらゆるゆる飲みたいときにも寄り添ってくれます。ほっと一息つけて、温泉につかっているような気分にさせてくれます」 

普段、心を砕いてあれだけ丁寧にお燗をつけているなら、ほかの人のお燗に疑問符を抱いてしまうことはないのだろうか。佐藤さんの答えははっきりしていた。

「休日に誰かに付けていただいたものに関しては、自分だったらこうするのに、とは絶対に思わないですね。『これもおいしいな』ですね。銘柄もつけ方も完全にお任せしてしまいます」

自宅で超手軽にお燗をつけるなら…

佐藤さんは、自分のためにお燗をつけることはないと言うが、手軽に家でつけられる方法を聞いてみた。スタンダードなのは鍋に湯を沸かし、徳利ごとちゃぽん。電子レンジなら、一番低いワット数で数十秒ごとに小刻みで温めていくのも手だという。そう自宅では究極を求めるより、手軽なほうが楽に飲めるに違いないのだから。

お猪口に関しては、広がりのある平盃がお薦めだという。

お燗向きの広がりのある平盃。あれこれ飲み比べているうちにずらずら……(撮影:萬田康文)

「口に入れたときに、舌が味を広くとらえるので味わいを感じやすいですね。口が当たる部分が少し反り返っているお猪口も、口にフィットしてお燗酒に向いています」

とはいえ、本日、いただいたお燗の酒器を前にしみじみ思う。自宅だとしたら、これだけ飲むのだけでも、何度席を立ってキッチンと行き来しなければならないか。「自分がリラックスするためのお燗はプロに任せる」。それもまた、行きついた達人の名答である。

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