木村花さん母「闘わなきゃ歴史は変えられない」 木村響子「本当の花を知ってほしい」
――調査に協力してほしいなどのお声がけはあったんですか?
木村:何もないです。報告書の発表も、遺族感情に配慮して発表するとのことだったのですが、私になんの連絡もなく、気が付いたらHPで発表されていました。何をどう配慮したのかという疑問もあったりもして、結局不信感がどんどん積み重なってますね。
花さんがプロレスで伝えたかったこと
――NHKの「クローズアップ現代」とかで放送されてるのを見たんですけど、花さんはファンのみなさんにすごく愛されてる方だったんですよね。
木村:ファンの方もすごく温かい方ばっかりで、とても愛されてたんですけど、それもわからなくなるぐらい追い詰められちゃったなって。
――響子さんは過去のインタビューで、“花さんは届けたい思いを持っている人”だと答えていますね。花さんがプロレスで届けようとしていたことって、どんなことなんですか?
木村:試合中ってすごくつらいんですよ。痛いですし。
――そうですよね、あれだけ……。
木村:つらいんですけど、お客さんが見たいのも、自分たちがやりたいのも、そして、“諦めないこと”だったり、“負けないで立ち向かう姿”を表現することじゃないですか。プロレスは、自分の悲しみも辛さも全部表現できる場所だと私は思っています。
花はハーフであることが理由で、学校で友達とかとけんかしたら、インドネシアに1回も行ったことないのにインドネシアに帰れと言われてたこともありました。子ども心にすごく理不尽なことやいろんなものへの怒りとか悲しみはあったと思います。だから花はプロレスを通してつらい状況にある人たちに元気を与えたかったし、救いの手を差し伸べたかったっていうのを感じますね。
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