木村花さん母「闘わなきゃ歴史は変えられない」 木村響子「本当の花を知ってほしい」
――でも花さんが亡くなられたすぐ後に、響子さんがファンの方に、「悲しみのあまりに祟り神にならないでください」っていうツイートをされてますよね。なんでそういうことをつぶやかれたんですか?
木村:誹謗中傷した人のせいで花が命を断ったとなったときに、誹謗中傷したアカウントに“お前が死ねばよかったんだ”などと、突撃してしまう人たちが一部いたんです。それはすごく悲しいなと思って。
あんまりこういうことを言ったら頭おかしいとか言われるんですけど、私はその時期結構、花の気持ちも流れ込んでるような感覚だったんです。私の中で、花が止めてほしかったのかなっていうふうに捉えていて。多分花からしたら私のせいで、自分と同じように悲しい思いをする人が出てほしくないっていうのはあると思うので。
――あのときこうすればよかったみたいな後悔みたいなものはありますか?
木村:それはもう本当にいっぱいあるんです。でも後悔することを花は望んでないなっていうのはわかるので。前に進むためには、もやに包まれているものを明らかにして、世の中の人にも知ってもらって、名誉回復してあげなきゃいけない。それができるのは私しかいません。時間の期限があって、今やらないと手遅れになってしまうことがいっぱいあるので、まずは本当にやるべきことをやって、それからゆっくり考える時間があったらいいなと思います。
「編集に悪意があると思った」
――とくに花さんのどういうところ、名誉回復されたいとお思いなんですか?
木村:フジテレビとその制作会社の責任ははっきりさせたいですね。
――フジテレビは「まったくやらせとか指示はなかった」と言っていますが、それに関してはどういうふうに思われたんですか?
木村:私も花本人から聞いていますし、仲のいい友達とかも聞いていることですが、彼の帽子を叩くシーンを撮影する前にスタッフに、いいじゃんいいじゃん、ビンタぐらいしちゃいなよっていうふうに煽られたと聞いています。そのシーンを撮り終わった後に、あるスタッフの人から、すごいよかったよって褒められたとも聞いています。
――花さんが一方的に怒ったように演出上見えるってことですね。
木村:報告書では、「花さんの行動は間違ってないと、私たち(番組スタッフ)は固く信じていて、視聴者にも同じことを思ってもらえると判断して放送した」という主張なんですけど、そこまでの経緯が編集で完全に省かれていたら、視聴者はわからないと思うんですよね。だから私は編集に悪意があると思いました。
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