京セラが太陽電池の生産計画を一気に倍増、“超激戦”市場での勝算

京セラが太陽電池の生産計画を一気に倍増、“超激戦”市場での勝算

太陽電池セルで世界シェア5位の京セラが、増産へアクセルを踏み込む。

2日、滋賀県野洲市に太陽電池セルの新工場が竣工し、6月に稼働を開始すると発表。同時に、2011年度に年産650メガワットとしていたセルの増産計画を現状比2倍の800メガワットに上方修正。12年度には1ギガワットを目指すことも明らかにした。

既存の滋賀県八日市の工場でもセルを生産しているが(400メガワット)、将来的には野洲工場が旗艦拠点になるとみられる。同日の会見で久芳徹夫社長は「新工場は(太陽電池事業の)全世界への供給での重要な拠点になるだろう」と強調した。

成長が見込めても急速な設備投資は行わず、時間をかけて段階的に増強してきた京セラ。急加速の増産計画を打ち出すのは珍しいが、それだけの受注量を確保できる見通しがあるからにほかならない。

世界市場は欧米を中心に今後も膨らむ公算。国内も公的助成の浸透を背景に拡大している。こうした追い風により、同社には住宅用の受注が舞い込んでいる。加えて、九州電力や東京電力のメガソーラーなど、大型設備用の受注も次々と決まっている。

「脅威的」と他社が警戒

太陽電池市場は今や世界約300社がひしめく“超激戦区”。海外メーカーの台頭が著しいだけでなく、国内でもコニカミノルタホールディングスなどが新規参入を表明。既存勢力では、世界シェア4位のシャープが近く大型工場を稼働させ、早くも10年度には1ギガワットの体制を整える。三洋電機や三菱電機も増産計画を描く。

競争は激化する一方だが、その中でも「京セラが最も脅威の存在」(太陽電池メーカー役員)と見る向きは多い。

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