もし株価が急落したらどうすればいいのか

11月は売りに押されて「調整の月」になる?

一方、日本株の10月30日はどうだったかと言えば、時間外のアップル株下落などによるアメリカのダウ先物の下げを見て、日経平均は朝方の寄付きを高値にジリ貧状態だった。、特に後場14時過ぎからの値崩れは厳しく、安値引けに近い354円安で終わった。

「強気型ファンド」も強気になれないのが今の相場

この下げで10月の月足チャートが最後に来て陰線に変わったのは喜べない。NY株と一線を画し、強さを見せていた日本株だったが、10月最後の1週間は、立ち合い日すべてがマイナスの5連続安となった。5日間の下げ幅は日経平均株価で言えば539円で、率にして2.3%ほどに過ぎない。だが、5連続安は7月22日からの6連続安以来のことだ。

われわれが日本にいると今ひとつピンと来ないが、欧州のコロナ感染再拡大は予想外の厳しさだ。フランスは10月30日から通勤・通院・食料購入を除く外出を禁止。また、ドイツ、イギリスなども規制強化の動きとなっている。もちろんイタリア、スペインの感染状態も例外ではなく、景気への影響が懸念される。

一方のアメリカも累計感染者が900万人を超えた。また1日当たり感染者数も10万人に迫っており、この数は大統領選挙を前にして1カ月前の約2.4倍に膨らんでいる。特に大統領選の激戦区での感染拡大が激しく、正常な選挙が危ぶまれているという。こうしたメディア情報が横溢すると、ほとんどの強気型ファンドでもヘッジ率を高めざるを得ない。

さすがにいくら世界的金余りで投資資金が豊富とはいえ、運用競争に明け暮れるファンド間で、運用成績の悪い所からは資金が逃げる。他のファンドと同程度のパフォーマンスは最低限必要であり、他のファンドの平均的態勢と極端に方向性の違う運用行動は取りにくくもなるというものだ。

結局、ファンド事情から言って、今のような不透明感の濃いタイミングでは動いた方に付かざるを得なくなる。これが上げたり下げたりの激しい「一喜一憂相場」の大きな原因だ。

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