新宿三丁目「伊勢丹」だけじゃないレトロな魅力 末廣亭から昭和20年代創業の名店、古道具屋も
広い広い東京。小さなエリアにも、魅力的な路地やお店が無数に広がっています。ずっと暮らしている場所だけれど、ちょっと歩けばいつだって新しい顔に出会えて、どこか知らない街にいるような気分に浸ることができる。
変わりつつある日本橋や丸の内、ノスタルジックな原宿、上野など9エリア158カ所を実際に歩き、その魅力をイラストとエッセイで紹介した『ニュー東京ホリデイ 旅するように街をあるこう』から、一部を抜粋してお届けします。
ありし日の街の風景をとどめる新宿三丁目
駅から「伊勢丹」方面に向かうのがほとんどなので、私の行動範囲はほぼ新宿三丁目だけ。新宿駅の住所も三丁目で、画材の「世界堂」がある交差点まで続いています。
三丁目の路地には歴史あるお店がたくさん残っていて、ありし日の街の風景をそのままにとどめてくれています。中でも代表格は、「末廣亭」。
東京で唯一、木造建築で残っている寄席で、今の建物は昭和21年に建てられたもの。昼の部と夜の部に分かれ、当日券でふらっと入れるハードルの低さ。落語だけでなく、漫談やマジックなど、幅広い演芸を気軽に楽しめます。
・末廣亭 新宿区新宿3-6-12
寄席のあとはすぐお隣の「ビフテキ家あづま」でボリューム満点の洋食か、あまたある飲みスポットになだれ込むか……。いつまでもノスタルジーを感じられる繁華街であってほしいなぁ。
・ビフテキ家あづま 新宿区新宿3-6-12 藤堂ビル1階・B1階
・どん底 新宿区新宿3-10-2
・boil(ボイル) 新宿区新宿3-1-32 新宿ビル3号館6階
・IL Bacaro(イル・バーカロ) 新宿区新宿3-4-8 京王フレンテ新宿3丁目 B2階
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