一方、女性オタクを見ると、なんと「鉄道」「パソコン」オタクが女性全体を上回る有配偶率となっています。いかにも男性オタクが多いイメージの強い趣味ですが、そうした女性オタクの絶対数が少ないがゆえに、逆にモテるのかもしれません。結婚するためにオタクになるわけではないですが、これは興味深い結果です。
反対に、有配偶率が低い女性オタクとは、1位「アイドル」39%、2位「野球・サッカーチームの応援」45%、3位「アニメ」47%となっています。男女とも、「アイドル」や「アニメ」にハマるオタクは有配偶率が低いようです。
ところで、「未婚は既婚より幸福度が低い・男性は女性より幸福度が低い」という話は、この連載でも何度かご紹介していますが(なぜか自己肯定感が低い日本の未婚男性の実像)、未婚のオタクの幸福度はどうでしょうか?
オタクの幸福度は意外と高い
未婚者全体と未婚のオタク、及び比較対象として現在恋人のいる未婚者とで、それぞれの幸福度を比較してみました。未婚者全体の幸福度と比較して、オタクの幸福度は、男性ではどの年代も10%も高くなっています。
これは、現在「恋人がいる未婚者」の幸福度とほぼ遜色なく、年収ベースでも平均年収以上の500万円の年収の未婚者よりもオタクの幸福度のほうが上回ります。つまり、男性に関して言えば、「オタク=幸福」と言ってよいと思います。これは、女性オタクの場合もほぼ同様で、オタクの幸福感は高いと言えます。
「未婚は不幸である、男の未婚はなおさら不幸である」と断じてしまうのは間違いです。未婚であろうと、恋人がいなかろうと、何事か打ち込めるオタク的趣味があれば、十分幸せなのです。
ちなみに、個々のオタク属性によっても幸福度は異なります。男女共通して全体の幸福度より約1.2倍幸福度が高いものは「アイドル」「プロレス」「野球・サッカーチームの応援」の3つです。これらに共通するのは「誰かを支える」という気持ちです。
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