「光の演出」は地上の出入り口にも見られる。ビル内などでなく独立した形で設置している14カ所の出入り口のうち、今回は銀座4丁目交差点付近を中心に5カ所をリニューアル。外観をガラス張りとし、ラインカラーの光で照らし出すデザインにした。
また、銀座線ホームの側壁には1920年から現在に至るまでの銀座の街並みを描いたパネルを設置。絵は黒く塗装したアルミ板を削り出すことで表現しており、電車のライトに照らされることで輝くという。さらに、改札外には東京五輪・パラリンピックの聖火リレートーチをデザインしたアーティストの吉岡徳仁氏による、クリスタルガラスを組み合わせたアート作品「光の結晶」を展示した。
光のほかに、「図形」でも路線の違いを表現している。オリエンテーションサインのパネルの形は各改札のコンコースの形に合わせており、銀座線は円形、丸ノ内線は三角形、日比谷線は四角形。各改札付近の床面のタイルや天井のパネルなどもこの形状にそろえている。東京メトロの担当者は「色に加えて形でも路線の違いを示している」と説明するが、ちょっと凝りすぎかもしれない。
天井はできるだけ高く
今回のリニューアルでは、柱の位置をはじめとする地下施設の構造そのものは基本的に変えていない。ただ、開業が古く地表から浅いために低い部分の多かった天井については、「空調関係のダクトや配線を整理してできるだけ高さを取れるようにした」(三丸所長)。最も低い部分の天井は高さ2.1mだったが、設備を工夫して薄く仕上げ、可能な限り2.2~2.3mの高さを確保したという。
リニューアルされた東京メトロ銀座駅
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黄色い光の柱が目立つ銀座線の改札付近
(撮影:尾形文繁)
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光の柱はガラス張りで上部をライトアップする
(撮影:尾形文繁)
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光の柱は計130本。銀座線57本、丸ノ内線49本
日比谷線は24本ある(撮影:尾形文繁)
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丸ノ内線の改札付近は赤い光の柱が並ぶ
(撮影:尾形文繁)
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シルバーホワイトが基調の日比谷線改札
(撮影:尾形文繁)
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改札内コンコースの「オリエンテーションサイン」
地上の風景を描いている(撮影:尾形文繁)
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銀座線改札内のオリエンテーションサイン
路線ごとに形が異なり、銀座線は円形だ(撮影:尾形文繁)
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日比谷線改札内のオリエンテーションサイン
(撮影:尾形文繁)
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光柱の模様は路線名のアルファベットにちなんだデザイン
銀座線は「G」をかたどっている(撮影:尾形文繁)
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日比谷線の光柱は「H」の文字をかたどったデザインだ
(撮影:尾形文繁)
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床や天井は黒が基調
(撮影:尾形文繁)
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銀座線ホームの壁面には銀座の街の歴史を
イメージしたパネルを設置した(撮影:尾形文繁)
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1920年から現在までの銀座の歴史を
たどるデザインのホーム壁面(撮影:尾形文繁)
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銀座線ホームから改札階へ通じる階段
(撮影:尾形文繁)
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銀座線ホームの階段付近は吹き抜けに改装
広々とした雰囲気になった(撮影:尾形文繁)
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改札外コンコースにはデスクを設置
ワークスペースに活用できる(撮影:尾形文繁)
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改札外に展示したパブリックアート「光の結晶」
クリスタルガラス636個を組み合わせた(撮影:尾形文繁
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「光の結晶」を制作した吉岡徳仁氏
(撮影:尾形文繁)
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出入り口には地上の建物を描いたパネルを設置
(撮影:尾形文繁)
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ガラス張りにリニューアルした出入り口
(撮影:尾形文繁)
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