グローバルエリート流、セクハラ撃退法
例えば、「おっぱい大きいね~。何カップ?」と聞かれたら、壇蜜さん風に目を潤ませて「カップに入り切れないくらいのカップなの~」と返して、その場にいる全員の笑いを取るようにしています。苦肉の策なのですが、エロい突っ込みに対してはエロいボケできっちり返すと、それ以降は「ヘイ!バディ~」的なお友達のような関係になるから不思議なものですね。
――友だちには深刻なセクハラはしにくいですからね。逆に人間関係はスムーズになりそうです。したたかで平和的な対処法だと思います。話は戻りますが、外資コンサルの最終面接での出来事を教えてください。
実は私はかなりの年上好きなんです。就職活動をしていた21歳のとき、都内のカフェでお茶をしていたら40代と思しきアメリカ人に声をかけられました。映画俳優のハリソン・フォード似のハンサムガイです。長身でスーツの着こなし方が抜群。話し方も上品な紳士でした。たちまち恋に落ちて楽しい日々を過ごしました。
――夏夢さんは日本人男性好きのはずじゃ……。いや、独り言です。続けてください。
彼が本国に帰る日が迫ってきたとき、「アメリカに一緒に帰って結婚してほしい」と頼まれました。日本への愛着が強い私は断腸の思いで彼のプロポーズを断り、別れることになったのです。
その数日後、その外資コンサル会社の最終面接で彼とばったり再会。なんと彼はその会社の副社長で、帰国前に採用面接に顔を出していました。そのときに私は彼の年齢を初めて知りました。40代ではなく60代だったのです。そして、彼も私の年齢を知って驚いていました。私はよく老けて見られるので、彼は私を30代だと思い込んでいたようです。
この話をするとたいていの人が驚きますが、アメリカではお互いの年齢を知らないまま恋愛をすることはよくあることです。それでも40歳以上も歳の差があったことはさすがに驚きましたけど。もちろん、最終面接はこちらから辞退させていただきました。
――なんのこっちゃ……。今は好きな人はいるのですか?
いま「ステキだな」と思っているのは48歳の日本人男性です。私は年齢はただの数字だと思っています。ときにはリードしてくれる男性がいいので年下と恋愛したことはないですね。好みはワインのような味のある男性。年月をかけて熟成された知恵が味になっているんですね。グラスの中に入れておくと時間とともに味が変わっていくので飽きません。ビールやコーラのような単調なスッキリ感は恋愛では要りません。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら