「減塩」ばかり選ぶ人が知らない、調味料の裏側 何故みそにビタミンB₂や酒精を添加するのか

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なかには原材料に「天日塩(メキシコ)」などと書かれているものもありますが、製造方法は「溶解、立窯、焼成」と表示されているものが多いはず。これはつまり、メキシコなどの天日塩を輸入していったん水に溶かし(溶解)、そこににがりなどを加えて結晶化させている方法。「再生自然塩」などともいわれます。

私が選ぶのは、やっぱり天日塩です。値段が高いので、これしか使わないというわけにはいきませんが、天ぷらにちょっとつけるとか、ステーキの仕上げにかけるなど、塩の味で料理を完成させたいときには絶対に天日塩です。そのかわりパスタをゆでるときは再生自然塩にするなど、適宜、使い分けています。

ちなみに、「天然塩」や「自然塩」と呼ばれているのは、塩化ナトリウムのほかにマグネシウムやカリウムなどのミネラルが含まれている塩です。「塩分が高いと高血圧が心配」と言う人がいますが、それはミネラルが取り除かれた精製塩が一般的だったときの話で、今は塩の種類が豊富になりました。ミネラルが含まれた塩なら体のバランスを整えてくれるので心配はいらないといわれています。

また、血圧が心配で減塩の商品ばかり選ぶ人がいますが、減塩のものは塩が少ない分、保存性を高めるために保存料を加えていることが多いのです。また、塩が不足してミネラル不足になることがあります。私は「減塩」と書かれているものは、すべてのジャンルで買わないことにしています。

砂糖の裏読み。ミネラルが多いのは黒糖

砂糖にもたくさんの種類がありますので、まずは原材料で分類しましょう。

ひとつはサトウキビ。あたたかい地方のものなので、体を冷やす作用があるといわれています。もうひとつはテンサイ。サトウダイコン、ビートなどとも呼ばれ、冷涼な地域で育つので、体をあたためる作用があるといわれます。

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