「イクラの仕込み」自宅でもできるプロ技のコツ 鮨屋が教える宮城の名物「はらこ飯」の作り方
「いくらの仕込み」基本のキ
「男子厨房に入らず」と言われたのも今は昔。いまは「弁当男子」も、週末ともなれば腕を奮ってホムパやキャンプ……という料理上手な男性もたくさんいます。でもその一方で、まだ「インスタントラーメンしか作れない」という方もある一定数いるのも真実。
そこで本連載では“週末鮨屋”として注目されている料理研究家、野本やすゆきさんに、初心者でも作れ、自分で食べておいしいのはもちろん、一緒に食卓を囲むお連れさまにも「すごい!」と言ってもらえるレシピをご指南いただきます。料理はいまどき男子必携のモテツールであるものの、万遍なく何でも作れる必要はありません。数品のキラー料理を作れるよう、腕を磨いておきましょう。
今回は「はらこ飯(めし)」。
駅弁フェアでは宮城県のご当地弁当として人気のメニュー。秋に旬を迎える鮭を炊き込みご飯にし、上からやはり旬のいくらをざんぶりとトッピングする、いわば海の親子丼です。
食の世界では「時宜(じぎ)」が非常に重要でして、いまが旬の食材をとりあわせることを「出会いもの」として尊びますが、まさにこの「はらこ飯」こそ「出会いもの」。いくらの皮が固くなる前、10月中をメドにお楽しみください。
で、まずはいくらの仕込みから。もちろん、スーパーなどでいくらの醤油漬けを買ってくるのもアリ。でも、せっかくの「出会いもの」を楽しむなら、筋子から自分で仕込んでみませんか。料理家であり、鮨屋でもある野本やすゆきさんの、いくらの仕込みを教えていただきましょう!