「異質なペアを作れ」この先、稼げる人の共通点

「本気の知的闘争」できるプロ人材が生き残る

先が読めないアフターコロナを企業が生き抜くには、「異質な創造的ペア」を持てる人が成功するという。写真はアップル創業者であるスティーブ・ジョブズ(右)とスティーブ・ウォズニアック(写真:ロイター/アフロ)
わずか半年ほどで世界を震撼させ、経済活動や社会活動をいっきに停滞させ、世界中の人々の生活をどん底に陥れようとしている「コロナ・ショック」。いったい「コロナ・ショック」を、日本人は、日本企業は、どう生き抜けばいいのか。
経営学の世界的名著『知識創造企業』の25年ぶりの続編『ワイズカンパニー――知識創造から知識実践への新しいモデル』を上梓した一橋大学名誉教授の野中郁次郎氏と、『コロナ後に生き残る会社 食える仕事 稼げる働き方』を緊急出版した経営コンサルタントの遠藤功氏が、「アフターコロナ」で企業に求められる形について語り合う。

リモートとリアルとのハイブリッドがいい

遠藤 功(以下、遠藤):新型コロナウイルスは相変わらず悩ましい状況が続いています。お仕事はやはりリモート中心になりましたか。

野中 郁次郎(以下、野中):そうですね。なかなか慣れませんが、ビデオ会議が増えています。何度も顔を合わせてお互いに共感している相手であれば支障はありませんが、お互い初対面だと難しいですね。

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リモートワークの生産性については、アメリカの特許商標庁の職員を対象にした2012年の調査が興味深いです。リモート、つまりオフィスへの通勤をなくし、在宅勤務に移行した職員のうち、最も生産性が高まったのは、同じユニットにいる同僚が40キロメートル圏内にいる場合だったそうです。その距離だと、何かあった場合、対面で問題解決ができるからでしょう。

リモートは通勤時間がなくなり、周囲の雑音もなく、仕事に集中できるので確かに生産性は上がりますが、それも程度問題で、完全リモートではなく、リアルとの適度なハイブリッドが、いちばんいいようです。

遠藤:私も社会人相手の企業研修で「リモート講義」をする機会が増えました。やってみた実感は、どこか物足りない。所属や役職など、受講生の「直接情報」は把握できているのですが、今どんな表情で授業に参加しているのか、私のどんな話にうなずいてくれているのか、といった「間接情報」が入ってこない

その結果、頭に入れてほしい知識を詰め込むだけの一方通行になってしまう。それだと、互いの知を交換しあう「知的コンバット」ができないのです。人間は「間接情報」で生きているのだと改めて思いました。

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