「トランプ批判」終始する米メディアが残念な訳 不都合な事実に目をつぶり、偏った報道を展開
例えば、調査会社のギャラップ社は2018年10月12日にこんなレポートを出した。
「共和党支持者は一般に、無党派層やとりわけ民主党支持者と比べてメディアを信頼していない。共和党支持者は『メディアは共和党政権を不当に扱っている』という考えに賛成し、一方、民主党支持者は『メディアは何よりもまず大統領の権限を監視する組織だ』と見ている」
さらに「昨年(2017年)、民主党支持者のメディアへの信頼度が急に高まり、現在は76%だ。1997年の調査開始以降、ギャラップ社の政党別の数値としては最も高い。一方、共和党支持者のメディアへの信頼度は依然としてほかの政党の支持層をかなり下回り、わずか21%」。
つまり、共和党支持者のほぼ8割はメディアを信頼しておらず、民主党支持者のほぼ8割はメディアを信頼している。この状況は、民主党とメディアの間にイデオロギーや政策面で深いつながりがあり、メディアが民主党の主張をなぞっているにすぎないことを表しているように見える。
リベラル派が大きなスペースを占める
2002年から2018年までCBSニュースのジャーナリストで従軍記者だったララ・ローガンは、2019年2月15日、あるインタビューをポッドキャストにアップした。
そのなかで、メディアの職業倫理が崩壊しつつあること、メディアが民主党を優遇し、プログレッシブ寄りの意見を擁護していること、報道において独自で多様なものの見方が失われていることについて率直にこう語った。
「イスラエルの『嘆きの壁』に行ったことがある人ならわかると思う。壁の前で祈りを捧げることができる女性用スペースはかなり狭く、それ以外はすべて男性用のスペース。これはアメリカのメディアの現状と同じだ。
つまり、女性が祈るその狭い場所に保守派のブライトバートやフォックス・ニュースなどのいくつかの報道機関があり、男性側にはCBS、ABC、NBC、ハフィントン・ポストやポリティコといったあらゆるリベラル派の報道機関がいる。これは大きな問題だ。たとえスペースの広さが逆だったとしても、こんなにはっきり分かれていること自体がおかしい」
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