「トランプ批判」終始する米メディアが残念な訳 不都合な事実に目をつぶり、偏った報道を展開
※本原稿は『失われた報道の自由』を抜粋・再構成しています。
あふれる「民主党支持」の論調
現代のメディアでは、報道に携わる人々自らが「報道の自由」を踏みにじっている。報道の自由が失われているのは、政府による弾圧や抑圧があるからでも、ドナルド・トランプ大統領がメディアを非難しているからでもない。原因は、放送局や新聞社、そこで働くジャーナリストたちにある。
かつて、ニュースといえば客観的な事実を集めたものだったが、いまは、社会運動やプログレッシブ集団(民主党急進左派を中心とする勢力。経済や社会などの問題解決で、政府による積極介入を志向)の意見、民主党を支持する論調で埋め尽くされている。
特定の意見やプロパガンダをニュースとしてまことしやかに流し、メディアがつくった「偽物」の出来事をあたかも事実のように報道し、ときにあえて事実を報道しないという選択をする。
不都合な事実には目をつぶり、偏った報道を行い、あからさまにうそをつく。中立かつ独自性を持つ視点は消え、大衆に受け入れられやすい、既存の価値観を強めるような報道が幅を利かせている。しかも、人々もそのことに気づいている。マスメディアの信頼性はかつてないほど地に堕ちている。
実のところ、大多数のアメリカ人は、そうした報道機関やジャーナリストを尊敬も信頼もせず、公平で信頼できる偏りのない情報源とは考えていない。
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