孫の力 誰もしたことのない観察の記録 島泰三著
ニホンザルなどの生態を研究してきた霊長類学者によるヒトの赤ちゃん(孫娘)の観察記録。
著者曰(いわ)く、ニホンザルにも孫はいるが、サルのおばあさんは孫を特別な存在として特に意識することはない。しかしヒトは違う。孫と祖父母とのつながりには、単なる生物的な関係を超えた、社会的・文化的な意味が隠されている。人の祖父母は孫に触れ、世話をすることで自分が覚えていない幼い時代の思い出を記憶より深いところから蘇らせ、孫に未来を見るという。
孫娘の成長を6年間にわたって観察し、まわりの親しい大人たちとの関係の中でヒトの心がどのように作り上げられていくのか、その起源をたどる。
中公新書 819円
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