子供は大学費用をどこまで自分で負担すべきか 親が老後貧乏にならないための計算方法がある

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こうした設定に基づいて、人生設計の基本公式を花実にあてはめて計算すると、以下のようになった。

必要貯蓄率は約33%になった。3分の1を貯金するのだから、例えば、入社時の手取り年収が300万円の場合、貯蓄分をのぞいて自由に使えるお金は年間200万円になるというイメージだ。月にすると16.6万円。実家暮らしならなんとかなるかもしれない。でも、親元を離れ、1人暮らしとなると、さらにここから奨学金の返済が始まるわけだから、相当きつい。

年収が低い若い間は、無理せず必要貯蓄率を下げる

仮に奨学金を利率0.07%で借り入れ、20年間で返済していくとすると、毎月の返済額は2万1000円だ(注:所得基準などの借入条件や保証料などは考慮せず、借入額にたいする返済額を試算するために行ったもので、実際の貸与・返還シミュレーションとは異なります)。

「就職後の生活、とくに東京など物価の高い都市での1人暮らしの場合、若いうちは貯蓄をすることが難しくなるわね。方法としては、年収が低い間は必要貯蓄率をグンと下げて1割を目標にし、少しずつ上げていく計画にするなどね。でも、返済額が大きくなると、やはり大変だと思うのよね」とエマ先生。

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